小島：はじめに、新学長に就任する上で、群馬大学をどのような大学にしていきたいとお考えでしょうか？石崎：群馬県の産業を活性化し、雇用を生み出すこと、そして文化を発展させることを通して地域社会を元気にする大学にしていきたいと思っています。さらに、グローバルな視点で活躍できる大学も目指します。小島：つまり、群馬県で働いて欲しいということだと思うのですが、実は僕自身群馬で働くことをあまり意識したことがないのですが…。石崎：それはどうしてですか？小島：地元なので群馬は好きです。でも魅力的な群馬の企業をあまり知りません。企業側からもっとアピールがあればよいかもしれませんが今は群馬から出たいと考えています。石崎：今の時代、東京に出るのに不安は無いですか。小島：自分は化学メーカーなどで開発や研究の仕事をしたいと思っています。必ずしも都会志向ではないんです。地方にも魅力的な企業はたくさんあると思います。石崎：群馬にも魅力ある企業はたくさんあると思うので、そういった企業と学生との交流の場がもっとあればいいですよね。小島：グローバルな視点で活躍できる大学というお話でしたが、大学として教育や支援をどのようにしていけると思っていらっしゃいますか？石崎：そうですね、大学全体としては2021年度に情報学部を新設しました。これはユニークな試みだと思っていて、世界でもリーダーになれる人材が育成できるのではないかと期待しています。小島：システム教育、数学や情報の分野は大事なんだと思いますが、専門外の人からすると、データサイエンスなどは難しそうでハードルが高いですよね。専門外の人にも教育を、というようなものなのでしょうか。石崎：そうです。まずどの学部に入っても将来のためにはデータサイエンスが大事で、私の研究領域でも膨大なデータをどう解釈していいか、私自身は古いタイプなのでよく分からない。それを分かるようなスキルが必要ですよね。そのスキルをすべての学生に対して提供していこうと考えています。小島：僕も個人的に機械学習を少し勉強しているのですが、やはり独学だと難しいですよね。そういう機会があるとありがたいですね。データサイエンスのスキルをすべての学生に石崎 泰樹小島 優樹Ishizaki YasukiKojima Yuki新学長 医学博士理工学部 化学・生物化学科 3年1特集「自分が一番何をしたいか」ですべてを決めてきました2群馬大学GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2022
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