群馬大学 CAMPUS GUIDE 2022
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理工学部在学生に聞く!未熟だからこそ一歩を踏み出して挑戦したい!研究に集中するならこんな素敵な環境はない! 私が受験時に見た大学案内に「ケンブリッジ大学だって田舎だろ!」って書いてあった記憶があります。“確かに”ですが、都会と比べて誘惑の少ないこの環境が、個人的にはとても気に入っています。自然が豊かで、近郊には温泉があり、雄大な利根川が流れています。その割には東京へも2時間ほどでアクセスできます。街はコンパクトで生活しやすいうえ、家賃は安いと感じます。群馬大学生は桐生の街に溶け込んでいて、住民の方々も群馬大学生に親切な人が多くて、学外でも活動しやすかったです。そして落ち着いた環境は、本気で研究に取り組みたい人には最適です。言葉にすれば、「健全で堅実な大学」といえると思います。 カリキュラムにも魅力があります。生物と化学を1:1で両方ガッツリと勉強できて最高でした。先生方に関しては、化学・生物化学科の授業はオーソドックスで奇をてらった試験は少ないと思います。面倒見が良い先生もいらっしゃって、質問にいくと2時間半くらい議論に付き合ってくださった先生もいらっしゃいました。チームで挑んだ合成生物学の国際大会 2019年に、iGEMという世界の大学から350の学生チームが集まって競う、合成生物学(遺伝子組換え)の世界大会に、チームを一から立ち上げて参加しました。得意分野をもった学部をまたいだ仲間が集うチームは刺激いっぱいで、結果的には銅メダルも獲得でき、学生として最高の経験ができました。大学へのプレゼンやクラウドファンディングの運営など、実験以外のタスクにも必死で取り組む必要がありました。この経験を通して実感したのは「意欲は行動に変えて初めて意味をもつ。全力で取り組むときというのは、普通ならありえないような幸運がたくさん起こり、想像以上に成長できる」ということ。みなさんも結果を恐れずに、目標を定めての研究に挑んで欲しいです。 発生生物学的に作られる人工臓器を研究したい 研究室ではフッ素化合物の有機合成化学、自主活動のiGEMでは大腸菌を用いた遺伝子組換え実験と、異分野の研究を両方経験できました。その成果を基に他大学の大学院に進みます。そこでは大学1年次からの望みである、iPS細胞などを用いた臓器の発生機序を解明する研究に取り組む予定です。 みなさんには「自分が本当に望んでいることは何かを問い続けてほしい」と思います。とても些細なことが、自分の人生を大きく変えることが本当にあります。 私はこれからも iGEMの後輩を全力で応援し、温かい母校である群馬大学とも、何らかの形で関わり続けていきたいです。理工学部 総合理工学科 化学・生物専門教育プログラム 4年(日本大学高等学校・神奈川県出身)北 みずきさん Kita Mizuki※学年は取材時のものです。38群馬大学GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2022

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