群馬大学 大学案内 2023
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 自分の専門では、3年次で有機化学の研究室に入って実験に集中しました。先生に励まされ、何度も失敗しながら実験を重ねたことで、「試行錯誤しながら挑戦することに価値がある」という考えに至りました。こうした経験が今の指導につながっていると思います。 私は、小中高の教員免許を取得しました。現場に立って感じることですが、この3つを所持していることが、子どもたちを理解して指導することにとても役立っています。「小学生が中学校入学後に、つまづかないためには何が必要か」「中学生や高校生が抱える問題の原因は下の年代のどこにあるか」などを理解することで、小中高を通しての子どもの心身の発達や学習のつながり、一貫性のある指導もできると感じています。 大学時代、私は興味があれば、違う先生が行う同じ講義をどちらも受講することがありました。自分自身が学ぶことに貪欲でありたいです。今は現場で、子どもたちが学ぶことの楽しさを感じられるような授業ができる教師になりたいと思っています。そのためには自分自身が好奇心を持って各教科に接することが大切だと思っていて、そうすれば子どもたちも興味を持って学びに向き合ってくれると信じています。GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2023群馬大学15444444自然の不思議と面白さを自分自身でも探求する 両親が教員ということもあり中学の時から教員になることをイメージしていました。群馬大学教育学部のカリキュラムは優れていると聞いていましたし、小中高、そして幼稚園や特別支援学校の教員免許まで取得の選択肢がある点で、自分の可能性を広げてくれるのではないかと考えて受験しました。 教育学部の学生たちは、同じ目標を持っているので特有の一体感があり、みんなとの4年間は楽しい時間を送ることができました。理科専攻は入学時から26人ほどのメンバーで4年間過ごしました。研究室に入っての研究や、試行錯誤しながらの教材づくり、公園での昆虫採取など、理科ならではの活動は楽しい思い出です。公演やイベントに出かけて、子どもたちに実験ショーを披露することもありました。その時の子どもたちの楽しそうな姿に、教員になりたいという気持ちがさらに強くなりました。豊富な教育実習が現場力を育んでくれた 群馬大学では実習プログラムが充実しています。1年次から現場を見学する「観察実習」があり、2〜4年次は幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校、社会福祉施設などでの実習プログラムが次々に課されます。また、指導案を書く授業も多く、同級生を相手にして模擬授業を行う機会も多かったです。それで教育現場に立つためのスキルや心構えができていったのだと思います。山口 里香さん Yamaguchi Rika勤務・榛東村立南小学校教育学部 理科専攻平成25年度卒業(高崎健康福祉大学高崎高等学校出身)共同教育学部 先輩に聞く!Interview学ぶ意欲を自分で示して子どもを巻き込みたい

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