群馬大学 大学案内 2023
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 群馬大学の特徴の一つである「チームワーク実習」は、印象に残るカリキュラムでした。検査技術科学、理学療法学、作業療法学など他専攻の学生と連携する模擬体験を行います。医学科や他大学の薬学科と連携したこともありました。例えば薬学科の学生から薬の副作用についてアドバイスをもらうなど、自分の専門外の視点には「なるほど」と思うことも多く、考え方を広げることができました。GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2023群馬大学314444444充実した実習プログラムで現場力を鍛えられた 私は親族に看護師がいる家庭で育ちました。看護師の仕事がどういうものかというのは少し聞いて知っていましたが、高校生の時に祖父が亡くなり、看護師さんたちの対応に感謝すると共に、「もっと自分も何かしてあげられたのではないか」という気持ちになって、看護師を目指す決心が固まっていきました。 群馬大学で看護師を目指すことには、様々なメリットがあります。附属病院があること、臨床検査や理学療法、作業療法を学ぶ学生たちと席を並べて勉強できること、知識と経験に優れた先生方から教えてもらえること、充実した先端の医療器機に触れられることなどです。受験は大変でしたが、自分が看護師として現場に立つ姿をイメージして勉強を頑張ることができました。 群馬大学では、1〜2年生次から実習が経験できます。これが3年生になると実技と実習の時間が一気に増えて、3年生後半はほとんどの時間が実習に充てられます。実習では、医学部附属病院で整備された医療機器を間近で見る機会もありました。 4年生は卒業研究に取り組みながら、実際の臨床を想定した実習となります。1人の患者さんに対応していた実習も、「2人を受け持ち同時進行する作業に対応する」というレベルに引き上げられます。このようなトレーニングを積むので、戸惑うことも少なく実際の現場に立てたと思います。高度化・専門化する医療のなかで実力を発揮したい 大学生活では、勉強だけでなくサークル活動などを通じてプライベートを充実させました。実習で忙しい時期もありましたが、友人たちと過ごした時間が今も楽しい思い出として心に残っています。荒牧キャンパスでアカペラサークル、昭和キャンパスではダンスサークルに所属し、他学部の学生と共に活動していました。その時の仲間や先輩、後輩とは、今でも連絡を取り合っています。 現在は歯科口腔外科と泌尿器科に所属しています。超急性期から慢性期、終末期など多様な患者さんに対し、私にできる限りの対応を心がけて接しています。医療に関わる職業は「心を込める」ことが大切ですが、高度化・専門化する医療に対する多角的な知識と技術の積み上げも必要です。群馬大学医学部には、尊敬できる先生方はもちろん、素晴らしい先輩や同級生などが多くて、その方たちからもたくさんの刺激を受けられる医療を学ぶにふさわしい環境があります。川田 由希子さん Kawata Yukiko勤務・群馬大学医学部附属病院医学部 保健学科・看護学専攻平成30年度卒業(群馬県立前橋女子高等学校出身)医学部保健学科 先輩に聞く!Interview他学科の専門性にも触れながら医療を学ぶことができた

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