群馬大学 大学案内 2023
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Interview世界へ飛び出すためのプログラムも用意されている 子どものころから科学に興味があって、高校は理数クラスに所属。自然な流れで群馬大学理工学部への進学を考えました。地元の大学で、のんびりとした地方大学ならではの雰囲気も自分が望んでいたものでした。桐生キャンパスは周囲に緑が多いし飲食店もバラエティーに富んでいるので、息抜きの場もたくさんあります。 サークル活動は学外ですがYMCAに所属しています。他大学や他学部の学生10人ほどとボランティアとして、キャンプの引率やレクリエーションの企画、運営を通じて子どもたちに関わっています。そんな活動も、チームで行う研究活動に役立っていると最近感じています。 1年次から『グローバルフロンティアリーダー(GFL)育成プログラム』を希望して選抜されました。そこでは国際理解を含めた教養や外国語コミュニケーション能力などを磨きます。このコースの一環として、1年次にはオーストラリアに短期語学留学をしました。世界で活躍するチャンスも多い研究職なので、自分の可能性を広げてくれるこんなプログラムは、大いに利用したいです。 研究者としてのスキルや思考方法を鍛えられている 教養課程(荒牧キャンパス)を終えて2年次に桐生キャンパスに移る時には、新入生歓迎イベントがありました。自分は現在、その中の研究室紹介コーナーで興味を持った研究室に所属しています。内容はキャパシタの開発です。炭素系ナノ材料の開発やエネルギー変換・貯蔵デバイスの応用に関する研究で、ハイブリッド自動車の補助電源や夜間電力貯蔵庫への貢献が期待される技術です。世界中で多くの研究者が追っているテーマで、「もしかすると大きな発見があるかもしれない」という期待感を抱かせてくれます。卒業研究はこのテーマに対してのチャレンジで、まさに大学で研究することの醍醐味を味わっています。教授からは次々に質問や課題を投げかけられ、研究者として鍛えられている実感もあります。化学現象と理論を照らし合わせていくという、一つ一つは地味な実験ですが、その積み重ねの先に大きな成果があるかもしれないと思っています。私は来年度より修士課程に進み、現在の研究を継続していきます。将来的な進路としては、チームで取り組む「研究開発」や「商品開発」にたずさわっていければと考えています。 群馬大学理工学部には、長年の研究成果の蓄積に加えて、高い次元の知識を分かりやすく伝えてくれる先生方、豊富な研究設備などがそろっています。こうした環境に加えて、誠実に勉強に取り組む学生の資質は、社会から高い評価を受けていると先輩方から聞いています。みなさん入学時点では自分がどんな専門に進むかは明確でないと思いますが、在学中には“分かっていないことを発見していくワクワク感”を経験してもらいたいと思っています。38群馬大学GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2023※学年は取材時のものです。4444関 龍一さん Seki Ryuichi 理工学部 化学・生物化学科 4年 (群馬県立沼田高等学校出身)理工学部 在学生に聞く!研究を後押ししてくれる恵まれた環境で、ワクワクしながら学んでいます

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