群馬大学 大学案内 2023
41/54

Interview産業分野の動向にも通じていて、世界的に知られる半導体製造装置メーカーの方と共同で研究に取り組む機会を得ることができました。また、学会への参加機会も多く、先端の技術や発想に触れることで、エンジニアとしても鍛えられました。 現在勤務している企業は、イメージセンサーのリーディングカンパニーです。その中で、私はモバイル用イメージセンサーの製品開発を行う部署に所属し、大学・大学院で修得した知識と経験を基軸として、アナログ回路の設計に従事しています。世界最先端の製品に携わっているプライドを持って、一流のエンジニアと共に仕事をすることは、非常に刺激的であり、日々自分の成長を実感しています。 受験を考えている方の中には、具体的な将来像をお持ちでない方も多いと思います。私もその一人でしたが、群馬大学で価値ある学生生活を過ごすことで目標を見つけられましたし、その実現を支援していただける環境が整っていたと私は考えています。みなさんが理工学部に入学したら、まずは目の前のことに一生懸命取り組み、困難だと思ったことにも果敢にチャレンジしてみてください。私は「後悔のない道に挑戦した先に、自分の成長がある」と信じています。GUNMA UNIVERSITY CAMPUS GUIDE 2023群馬大学394444コツコツと学んだ先にある大きな成果をつかみ取りたい 高校時代に「工学分野を学びたい」と考え、理系コースを選択したのが今の自分の始まりです。もちろん、当時は現在の仕事に就くことなど考えてもいませんでした。群馬大学は、学生数に対する先生方の数が多く丁寧な指導が受けられること、研究設備が充実していることに魅力を感じたので、進学を決めました。また、理工学部は他大学と比較すると女子学生率が高く、そこに安心感もありました。 私は大学院修了まで、通常6年かかるところを5年で修了しています。これは学科にもよりますが一定の成績基準を満たすと、早期卒業・早期大学院進学が可能となる制度を利用したものです。入学当時からこの制度の利用を目指していたので、コツコツと勉強を続ける学生生活を送ってきました。友人たちと桐生のまちなかでカフェ巡りをする時間も作りつつ、勉強は手を抜かない充実した時間を過ごせたのではないかと思います。理工学部が集積してきた伝統の価値を知ってほしい 3年生になると半導体のアナログ回路に関するテーマを扱う研究室に入りました。その中で私が注力していたのは、アナログ回路の選別試験に関わる研究です。アナログ回路の不良品を選別するには時間がかかるため、短時間で効率的に試験できる仕組みを作ることができれば、製造コストを削減することができます。所属していた研究室の先生方は、柴崎 有祈子さん Shibasaki Yukiko勤務・ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社理工学部 電子情報理工学科 平成30年度9月卒業理工学府 理工学専攻 電子情報・数理教育プログラム平成31年度修了(群馬県立前橋女子高等学校出身)理工学部 先輩に聞く!学生時代から世界の先端企業との共同研究を経験できた

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る