浜松医科大学 環境報告書2023
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284-9-1化学物質管理計画 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(以下,「PRTR法」)では,大学も含めた各事業所における「有害性のある化学物質がどれだけ環境中に排出されたか,あるいは廃棄物として,外部に搬出されたか」の管理データを把握し,公表することが求められています。これに対応するためには,「化学物質の購入(入口)から廃棄(出口)までを完全に把握し管理する」ことが必要であり,本学では安全衛生管理センターで四半期毎に集計・管理し,毒劇物などの化学物質についても在庫量の適切な把握と年度ごとの締めが適正に実施できるようになっています。  また,実験廃液を廃液保管庫に回収し,産業廃棄物・特別管理産業廃棄物として外部委託により適法に処理しています。実験廃液は,マニフェストシステムにより適法に処理されたことを確認し,廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下,「廃棄物処理法」)に基づき,浜松市に報告しています。4-9-2化学物質排出量・移動量 実験廃液は,産業廃棄物・特別管理産業廃棄物として適法に処理しています。また,廃棄物処理法に基づいた報告書を浜松市に提出しています。 2022年度に本学でPRTR法の報告対象(特定第一種指定化学物質0.5トン以上,第一種指定化学物質取扱量1トン以上)となった化学物質はありませんでした。PRTR法の報告対象である化学物質のうち本学において使用頻度の多いホルムアルデヒド(臓器の切り出しなど),キシレン(標本作成など),アセトニトリル(物質の分離など)の2022年度の取扱量は以下のとおりです。特定第一種指定化学物質ホルムアルデヒド(ホルマリン溶液から換算) 182.5kg < 0.5トン第一種指定化学物質キシレン                 805.5 kg < 1トンアセト二トリル               97.9 kg < 1トン4-9-3化学物質排出量・移動量評価 本学では,発がん性があるとされているホルマリン,エチレンオキシド等を使用しているため作業場の安全が確保されているか作業環境測定などを実施しています。また,実験廃液処理を適切に実施しており,産業廃棄物・特別管理産業廃棄物として外部業者へ処理を委託し,マニフェストシステムにより適法に処理されたことを確認して,廃棄物処理法に基づいた報告書を浜松市に提出しています。4-9-4改善・対策 安全衛生管理センターによりPRTR法などの関連法令の遵守と化学物質の管理徹底に努めていることから,これまでの取り組みを継続的に実施し,安全管理の徹底を図っていきます。 また,今後も実験廃液回収処理を適正に実施し,産業廃棄物・特別管理産業廃棄物として外部委託により適法な処理に努めます。4-9 化学物質排出量・移動量について

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