浜松医科大学 環境報告書2023
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41 本学では,職場で働く人たちの健康を守るため,定期的に放射線を使用する場所,有害物質を使用する場所の作業環境測定を実施しています。(1)放射線作業環境測定 サイクロトロン棟,RI動物実験施設,PET-CT棟,附属病院(外来棟,病棟)で放射性物質を取り扱う作業場においては管理区域内の人が常時立ち入る場所,管理区域の境界,事業所又は敷地の境界について,労働安全衛生法に基づく放射線作業環境測定を毎月,実施しています。① 空気中放射性物質濃度:全ベータ放射能,ガンマ線スペクトル分析,トリチウム  管理濃度:全ベータ放射能,ガンマ線スペクトル分析 ② 外部放射線による線量当量率:管理区域内の人が常時立ち入る場所 1.0 mSv/week(25 μSv/h)  :管理区域の境界 1.3 mSv/3ヶ月(2.5 μSv/h)  :事業所又は敷地の境界 250 μSv/3ヶ月(0.11 μSv/h) 放射線作業環境測定結果(物質濃度) 2022年度の測定結果は全てが濃度限度以下であり,問題ありませんでした。 放射線作業環境測定結果(線量当量率) 2022年度の測定結果は全てが線量限度以下であり,問題ありませんでした。また,放射線業務従事者については,被ばく管理,血液検査等を実施し健康管理に万全を図っています。(2)有機溶剤・特定化学物質作業環境測定 第一種,第二種有機溶剤(混合物含む)及び第一類,第二類特定化学物質を取り扱う屋内作業場等について,労働安全衛生法に基づく有機溶剤及び特定化学物質の作業環境測定を年2回実施しています。 2022年度は後期に第2管理区分の作業所が1か所ありました。原因を考察し,然るべき対応を行っていきます。 作業環境測定結果の評価は,作業環境評価基準に基づき,次のように区分されています。  第1管理区分・・・作業環境管理が適切であると判断される状態  第2管理区分・・・作業環境管理になお改善の余地があると判断される状態  第3管理区分・・・作業環境管理が適切でないと判断される状態測定場所2022年4月~2023年3月(毎月計測)測定場所2022年4月~2023年3月(毎月計測)サイクロトロン棟濃度限度以下サイクロトロン棟線量限度以下RI動物実験施設濃度限度以下RI動物実験施設線量限度以下PET-CT棟附属病院濃度限度以下濃度限度以下PET-CT棟線量限度以下職員の職場環境・社会貢献活動066-2 作業環境測定

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