浜松医科大学 環境報告書2023
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06※UDブラウザ・・弱視者の見やすさ使いやすさを考慮して作成した教科書や書籍を閲覧するためのソフトウェア※モーションキャプチャ・・人や物の動きをデジタル的に記録する技術 11月16日(水)に,本学医学部附属病院 眼科による「目の不自由な方との交流について」の講義を,雄踏小学校4年生160人を対象に行いました。普段あまり知ることのない,視覚障害者の声を聴くことで,障害に対する理解を深めることを目的として,2007年から毎年行っており,今年で15回になります。 医療者(医師,視能訓練士),福祉事業者,視覚障害者がそれぞれの立場から,「見えないとはどういうことなのか,見えない,見えにくい人に対してどのように声をかけたらよいか」などを講義しました。医療者からは眼疾患の説明,福祉事業者から視覚障害者への接し方,見えないことで困難になること,それを改善する方法を説明しました。視覚障害者からは白杖の使用方法,盲導犬による歩行,点字付冊子などの読み上げなどの実演や,音声時計やUDブラウザ※などを使用しての日常生活についても紹介しました。 また,音声機能のない横断歩道では,道路を渡るタイミングがわからないため,声をかけて誘導してほしいこと,盲導犬の仕事中には餌を与えたり,声をかけたり,目をみつめたりしてはいけないこと,点字ブロックには自転車などを置いてはいけないなどの話があり,児童たちは真剣に耳を傾けていました。 7月30日(土)に,次世代創造医工情報教育センター(Nx-CEC)が,『#学ぼう!脳のしくみ #やってみよう!新しいアイデアのひらめき』教室を開催し,近隣の小学4〜6年生約10名が参加しました。 前半は脳のしくみや神経回路について楽しく勉強し,脳の型のパズルに挑戦しました。AIに学習させた画像認識やモーションキャプチャ※の体験を行うことや,他の研究施設の見学などを通じて,人間とコンピューターの情報処理について学びました。後半はピンセットを使って折り紙に挑戦し,どうしたら上手くできるかを考える中で,新しいアイデアの発見実行を体験してもらいました。教室の中には秘密(さりげなく貼られた画像)が隠されていて,それに気づいていたかということを当てる意識的観察クイズも最後に行いました。 Nx-CECはアントレプレナーシップとデータサイエンス教育を通して,医療を含む社会課題の解決に挑戦する人を育てることを目的とした教育センターです。  今後もこのような活動を通して,多くの方々と新しいコト・モノの創造を推進していきます。雄踏小学校で「視覚障害理解の学習」の講義を実施しました『#学ぼう!脳のしくみ#やってみよう!   新しいアイデアのひらめき』教室を開催しました

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