浜松医科大学 環境報告書2023
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08※造血幹細胞移植推進地域拠点病院地域において造血幹細胞移植を行うことを専門とした病院のことを指し,移植を含む血液疾患の専門知識を持った医師や看護師,移植チームが患者に対して適切な治療を提供します。なお,造血幹細胞移とは骨髄や末梢血幹細胞を提供者(ドナー)から採取し,受容者(患者)に移植する治療法で特に白血病やリンパ腫,再生不良性貧血などの血液疾患や,免疫不全症候群などの治療に用いられます。 3月10日(金)に本院造血細胞移植センターが「いのちの授業〜血液の病気から見える景色〜」を静岡県立天竜高等学校にて実施し,約320名の全校生徒と職員の方が参加しました。 当センターでは,造血幹細胞移植推進地域拠点病院※としての取り組みとともに,「地域教育に対する活動」や「地域医療や公衆衛生に貢献する社会活動」を目的とした社会貢献事業を行っており,今回の「いのちの授業」はその事業の一環となります。 学校教育の場においては,厚生労働省策定の第3期がん対策推進基本計画(2018年3月)「がん教育・がんに関する知識の普及啓発」の中で「健康については,子どもの頃から教育を受けることが重要であり,子どもが健康と命の大切さについて学び,自らの健康を適切に管理するとともに,がんに対する正しい知識,がん患者への理解及び命の大切さに対する認識を深めることが大切である。これらをより一層効果的なものとするため,医師やがん患者・経験者等の外部講師を活用し,子どもに,がんの正しい知識やがん患者・経験者の声を伝えることが重要である」と示されています。 上記を踏まえ,三井梢 造血細胞移植コーディネーターより,白血病や血液の病気(病気の症状やその経過,治療法など),移植治療,「いのちのバトンリレー」とは何かを紹介した後,移植を経験した患者や提供をしたドナーの思い,さらにドネーションやボランティア活動の紹介をしました。 参加した生徒の皆さんは,大変真剣な眼差しで時折メモをとりながら話を聞いており,それぞれの思いを募らせていた様子でした。静岡県立天竜高等学校で「いのちの授業〜血液の病気から見える景色〜」を実施しました

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