浜松医科大学 CAMPUS GUIDE 2025
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| School Gude 2025Message from | the Presidenti5■■学びの場としてのスマート・ライブラリ 学生自身が勉強する環境も重要です。学生の自律的学修を支える図書館「スマート・ライブラリ」が令和2年度に完成し、多様な学修スペース、情報・コミュニケーション機器、電子書籍を備えたSociety5.0型図書館を開設しました。医学・看護学書を中心とした収集を行うとともに、ICT化により世界と繋がり、双方向対話学修及び国際感覚・コミュニケーション能力向上を支援し、多様性への寛容が生まれる場を提供しています。■■光医学総合研究所がスタート 本学の研究分野における強みの一つが「光医学研究」です。長い歴史を有していますが、平成28年1月に光尖端医学教育研究センターを設置し、「分子から個体」までのシームレスなイメージング・コンプレックス体制の下で、多くの研究成果を挙げています。平成30年度からは、光医学を基盤とした医工連携分野に精通した光医工学の高度専門人材の育成を目的として、静岡大学工学部と共に大学院博士後期課程(光医工学共同専攻)を設置し、令和2年度から修了生を送り出しています。さらに令和4年度から研究戦略室を立ち上げ、基礎と臨床の連携を目指しています。特に神経、精神、こころの病に焦点を当て、基礎医学と臨床医学の研究者が「車座」で、意見を交わしています。本学の強みをさらに強化する目的で、令和6年4月に光医学総合研究所を設置しました。基礎医学と臨床医学の双方向性の橋渡し研究が期待されます。ました。本学はこれからの医療・看護に必要な看護職の専門化、高度化を推進しており、質の高いチーム医療の実践が可能となっています。■■アントレプレナーシップ 産業界と一緒になって新たな医療機器やシステムの開発を行う事業、産学官連携も本学の「強み」の一つです。「はままつ医工連携拠点」を中心として、大学間、行政、金融、基幹病院との連携を強化しています。令和6年4月に「産学官連携実施法人」を立ち上げ、関連機関の専門家と協力しながら、スピード感をもって、企画、研究開発、製品化までの一連の流れを担います。 また、Nx-CECを中心に医学部1年次において地元企業のCEOの話を聞くなど、アントレプレナーシップの涵養をカリキュラムに組み込んでいます。加えて、学生や大学院生のアイデアピッチコンテストも行い、中には企業が関心を持つようなアイデアもあり、起業も視野に入ってきます。■■地域医療の最強で最後の砦、附属病院 本学附属病院は患者さんの状態に対応した治療を実施できる体制を強化し、地域の医療機関、医師会、行政等と密接に連携しながら、地域医療における最強で最後の砦として高度な医療を安全に提供しています。コロナ禍でも手術件数等も維持され、電気代高騰の中で、病院の職員は懸命に職責を果たしています。病棟も「ハートセンター」等、外科、内科ではなく臓器別とし、診療科間の連携が取れやすい構成になりました。 静岡県全体の医療においても本学は主導的な役割を担っています。既に静岡県の勤務医の約3割を浜松医大卒業生等、医局関係者が占めており、600床以上の大病院3施設を含め、30人近い病院長を輩出しています。そのほかにも、県医師会理事や市町の医師会長、県や市町の医療行政の幹部等、多職域で浜松医大関係者が活躍しています。最近は医学部卒業生の半数以上が県内に残っており、全国的にも地元定着率が高い大学です。 令和3年度には、附属病院先端医療センターが完成し、手術室が増設され、最新の放射線治療、さらには化学療法センター、光学医療(内視鏡)診療部、NICU(新生児特定集中治療室)、GCU(新生児回復期治療室)の業務拡大に対応することが可能となりました。 以上、簡単に本学の現況と特徴を紹介しました。 本学は不断に改革を推進しながら、教育、研究、診療、産学連携等の社会貢献に高いパフォーマンスを示しています。優れた教職員が一致協力し、大学の使命を果たしています。明るく、自由な雰囲気を大切にし、学生を温かく見守る文化が根付いています。学長メッセージ

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