北海道大学 農学部 学部案内 2022
41/48

tudents’ life農学部での生活S40【課外活動について】早川:次は課外活動についてお聞きしたいと思います。コロナの状況もあるので、前とは状況が違うかもしれません。みなさん、アルバイトはしていますか?コロナの影響でどうですか?前田:博物館にあるカフェでバイトしているのですが、博物館自体が休業になり、その間はずっと休みになってしまった。森:僕は居酒屋でバイトをしているんですけど、コロナの関係でシフトを削られたり、今は緊急事態宣言でまた休業になり、バイトはしていない。そういう意味で結構厳しいかなと考えています。早川:経済的に厳しいということ?森:そうですね。今までは計画的にこの時間働けば、このくらいの収入という計算で働いていたんですけど、コロナによってまた休業になるかもしれないということで、資金繰りが大変になった。西山:私はアルバイトでそれほど生活費を稼いでいたわけではないので苦しくはないのですが、最近は研究のために本を買う時にためらってしまったりとか、貯金がしにくくなったことが大きいかな。早川:アルバイトが減って自分の学習に使う時間はどうですか?あとはサークル活動とかその辺はどうですか? 森:僕の前の部活はコロナの影響で人数が揃えられなくなったので、オンラインでトレーニングを行ったりできるだけ体力を低下させないように自宅でトレーニングをするよう指示されていました。緩和された頃、大会が行われ、その1回だけだったがそこで結果が出せるようにみんな自主的に練習していました。西山:私は吹奏楽部に所属していたのですが、どうしても狭い空間で大人数で行わないとならないので、ほとんど活動ができなかった。一度、少人数でパート練習ができるようになったが、その後、休止することになってしまいました。吹奏楽はどうしても長期間練習活動をしないと本番に臨めないので丸1年間ほとんど何も演奏会もコンクールもできなかったという状況でそのまま引退してしまったのですごく悲しかったです。早川:それは大変でしたね。前田:僕はサッカーサークルに所属していたのですが、北大の体育館が公認じゃないサークルは使用禁止になり、課外活動が緩和された期間でもそんなに練習の機会が持てなくなりました。一番思ったのは、新入生とか後輩を入【農学部の魅力について】早川:みなさんは、総合理系で入ってきたんですね。どうして農学部を選んだのですか?前田:北大を決める時点で、農学部と言ったら北大という漠然としたイメージがあった。いざ、こっちに住んで広い農場を見て、やっぱり憧れがさらに強くなりました。森:僕は特に農学部に対する憧れがなかったんですけど、フレッシュマンセミナーで農学部の先生と交流することがあったので、そこで歴史があっていいなという風にどんどん憧れが強くなって移行しました。また、教養棟での学部学科の説明会で話を聞いて、農学部にやりたいことがあると感じたので徐々に農学部に決めたという感じです。西山:私はオープンキャンパスで教授の熱意がすごく感じられて、興味のあることを質問した時に1聞いたら10返してくれる感じだったので、研究に対する教授たちの想いが熱いのがいいなと。早川:学部のイベントはあまりないと思うけど、学科のイベントはコロナ前に参加しましたか?前田:僕は2年生の時に学科研修で道の試験場にバスで連れて行ってもらって、実際に試験している現地での圃場を視察させていただきました。西山:授業で農村実習をして、栗山の農家さんのほうに学生2人ずつ泊まり込みで2日ほど農業を手伝ったり、JAのほうで1日、2日働かせていただいたり、そういう経験はよかったですね。森:僕の場合は、農学部自治会が企画した縄れていくのに苦労するなと。新入生の勧誘に苦労するし、入ってくれたとしてもその子に申し訳ない。早川:勧誘はどのようにやっていたのですか?前田:SNSを使って情報発信して、連絡くれた人に情報をさらに送るという風にやっていました。早川:実際に活動を見てもらうのではなく、情報のやりとりで。どこもそうなの?西山:そうですね。対面の新歓はできないので、オンラインで説明会を行ったり、過去の映像がビデオに残っていたので、それをYouTubeで限定公開してみてもらったりしました。早川:サークル活動は実際に見てもらったり飲み会に来てもらったり、雰囲気を好きになってもらうというのが大きい。それは今は全然できなくなった。新入生はちょっと辛いよね。跳び大会や研究室の綱引き大会に出させてもらって、こういうのもあるんだなと。早川:では、環境的なところで、研究室の中の設備でもいいですし、何かこういうことが良かったとか、何かありますか?西山:農家さんとの土地的な距離が近く、先生方がいろんな農家さんとつながりがあって、現場がどうなっているのかとかすごく詳しく話を聞かせてくださるのと、先生の研究について行きやすく、土日で研究調査に行って帰ってくることができる。農家さんと大学の近さがいいところだと思います。森:僕の場合はテニスをやっているので、農学部にはテニスコートがあり、農学部の農学祭が開催されて、そこで同じ学科の人とお店を出したりしたので、農学部にとって楽しみがあると思いました。早川:生活をトータルで考えた時に、北大にいる、農学部にいる、だからこういう部分がメリットと感じたり楽しいなと感じることはありますか?前田:大体の人が北大の周りに住んでいるので、大学にすごく行きやすく、実験しに行くのもそうですけど、散歩したりとか人としゃべりに行ったりとか、自分の生活と大学の距離が近いのが幸せだなと思います。西山:自由で開放的だというイメージがあって、サークルも一日中部屋を使っていいので、いつやってもいいし、どれだけ打ち込んでもいい。農家さんとの距離も近いので、すぐお手伝いに行けたり、2週間くらいインターンで農家さんでアルバイトしたり、自分から行動しようと思える環境だなと思います。早川:大学生だからできるということもあるし、いつか就職した時にそういう距離は変わってくると思いますが、今の習慣的なものはずっと残ると思います。今後、農学部に残って大学院生として研究活動したり、就職する中で楽しかったことを思い出し、身に付いたことを生かして実践してほしいなと思います。2021年5月実施

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る