S6tudents’ study and research農学部での学びるには1年生でしっかり勉強しないといけなかったんですね。木村さんは？木村：私も漠然と農学部に行きたいと思っていましたが、あまり進路を決めきれてなくて、いろいろな研究分野の先生や先輩からいろいろな話を聞けて進路を決められるというのが魅力だと思って総合入試で入りました。もともと動物が好きだったのもあって、人間とか環境とかそういう方面からも動物とかかわっていけるのが畜産科学科だと思って畜産科学、農学部に進もうと思いました。野口：だんだん興味が絞られていったということなんですね。3年生の二人はどうですか。三井：高校生のころは食が人の体に及ぼす影響に興味がありましたが、学部を絞るまでの意志はなく、1年間幅広い分野を見ることができる北大の総合理系を受験しました。最終的に医学部、理学部、工学部とたくさんの分野を見つけましたが、改めて考えたときに、食に一番近い分野に行きたいと思って農学部を選びました。遠藤：高校生のころは就職して警察官になろうと思っていましたが、親から説得されたので総合理系で北大に入ったんです。最初は理学部の地球惑星科学に興味がありましたが、学部・学科移行する前に今後やりたいことを考えたとき、警察官のように人助けのような職に就きたいという想いがあって、森林科学科は基盤的なものでもあり、人助けにつながると思い志望したという経緯があります。【農学部を目指す方に向けたメッセージ】野口：最後に、これから農学を志望する方に向けたメッセージをお願いします。遠藤：森林科学科は泊まり込みで実際に森林に行っての調査が多く、メンバーは自分でしっかり行動して、お互いに協力しながら活動しているので、自分で考えて実際に動くということが非常に大事なこと、自分がやっていることに対してどれだけ熱量を持てるか、パッションがあるか崎浜：人の役に立ちたいというところが基本に残っているのですね。野口：皆さんは総合入試から入ったけど、そんなに簡単に入学できる大学ではないよね。北大に入りたいと思っている受験生に対して何か勉強の仕方などのアドバイスがあったら教えてください。松井：こつこつやることが大事だと思います。得意なものは自分でも勉強しがちだと思うんですけど、苦手なところも特に勉強して全面的に取れるようになればいいんじゃないかなと思います。崎浜：苦手なものに手を付けるというのは大人でもなかなか難しいところがありますが、続けられるように何か工夫した点はありますか。松井：嫌いな科目をやった後は気分転換に自分の好きな科目に切り替え、めりはりを付けてやったらモチベーションも続くと思います。木村：間違えた問題を3回くらいは復習するというのをルール付けたら、2、3カ月くらいで成績が上がって、合格につながったのかなと思うので、自分の苦手なところから目をそらさずに学習を繰り返すというのが勉強法としては大事かと思います。遠藤：入試では基礎的なことを問われることが多く、そこを取れた人が受かっていることが多いように思うので、基礎をつくった後にセンター試験、二次試験に合わせた問題や各試験に慣れるような勉強をすればいいと思います。三井：受験勉強の近道になるかは分かりませんが、特に記述問題など自分の思考力が試される問題では考えるのに時間をかけず、わからなかったら解答を見て、どうしてその解答が導けるのか、間違ったときもどうして間違った方向にいってしまったのかを考える時間を大事にしていました。どうかが大事だと思います。高校で勉強したという努力は、直接的にではなくても生かされる機会が絶対にあるので、ぜひめげずに頑張ってほしいと思います。三井：農学部は各学科が1クラスの人数かそれ以下の人数で構成されていて、ほかの学生や先生方との距離も近く、ファミリー感があって楽しいと感じました。高校の勉強は大変だと思いますが、そこで基礎をちゃんとやっておいた方が大学での応用的な勉強がすごく楽しいと思うので頑張ってほしいです。木村：畜産科学科の特徴として、実験や実習がとても多く、実際にウシとかブタを育てて調査したりチーズを作ったりという経験は後々の研究にも役立ちますし、いつも食べているものが家畜の命をもらっているということが痛感できる学科だと思います。高校生は勉強が大変だと思いますが、先の目標を見据えてこつこつ頑張ってもらいたいと思います。松井：生物環境工学科はわりと広い分野を扱っているので、将来農学部に入りたいと漠然と思っている人は、学習しながら自分の目標とすべきゴールが見えてくると思うのでぜひ選んでほしいです。学科の雰囲気がとてもよく、面白く熱心な先生が多く、とても刺激を受ける環境だと思います。今勉強で苦しいときかもしれませんが、ぜひ頑張ってほしいと思います。野口：農学部には皆さんが所属する学科のほか生物資源科学科、応用生命科学科、農業経済学科があり、広い分野を包含している学部です。社会科学、基礎科学、そして工学も含み、幅広く扱っていますので、高校生の知的好奇心を満足させるのに十分な内容を持っていると思います。本日はどうもありがとうございました。2019年12月実施
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