北海道大学 獣医学部 学部案内
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62012年に北海道大学獣医学部と帯広畜産大学畜産学部は、お互いの大学の特徴・強みを併せ持つ、共同獣医学課程(VetNorth Japan)を開設しました。北海道大学は伴侶動物臨床、感染症、ライフサイエンスの教育研究に強みがあり、帯広畜産大学は生産動物臨床、食品衛生の教育研究に強みがあります。得意分野を両大学が相互に提供して共同で獣医学教育を実施することで、教員数が100名規模のスケールで獣医学教育を実施する、我が国随一の獣医学教育体制が誕生しました。学生は北海道大学あるいは帯広畜産大学の入学試験を受けてそれぞれの大学に入学しますが、専門課程の教育は共同獣医学課程の一つの教育プログラムで実施します。両大学の学生が北海道大学で伴侶動物総合臨床実習を行い、帯広畜産大学で生産動物総合臨床実習を行うように、2つのキャンパスを往来しつつそれぞれの大学の利点を生かした獣医学教育を実施します。卒業時には、北海道大学総長と帯広畜産大学学長連名の卒業証書が授与されます。2019年には、共同獣医学課程が実施する獣医学教育プログラムが、欧州獣医学教育機関協会(EAEVE:European Association of Establishments for Veterinary Education)の完全認証を取得しました。この認証により、共同獣医学課程の獣医学教育が、欧米水準の国際通用性を有することが認められました。◎国際通用性を保証するための獣医学教育機能強化本プログラムでは共同獣医学課程の教育機能をさらに強化した国際通用性のある獣医学教育により、学生に国際水準のDay One Competencies(大学を卒業した直後の獣医師が備えているべき技能・知識)を付与します。具体的には前臨床実習に用いる模型・各種シミュレーターの導入、および映像教材等の教育コンテンツの作成を進め、スキルスラボの充実を図りました。様々な技術に対応した模型を使うことによって、学生は臨床実習に備えいつでも知識の確認、技術の練習ができます。また、スキルスラボ以外では24時間・夜間救急対応を含む総合臨床実習を実施しています。また、札幌市円山動物園と連携してエキゾチックアニマル獣医療の教育も強化し、札幌市動物管理センターと連携して動物福祉・愛護教育も強化しています。北海道大学・帯広畜産大学 共同獣医学課程Hokkaido University School of Veterinary Medicine andObihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine,Cooperative Veterinary Education Program

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