北海道大学 理学部 学部案内
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COLUMN科学の礎(いしずえ)数学好き集まれ!数学は人類が長い年月をかけて築き上げた学問であり、真理の探究を通して文化を豊かなものとし、文明の進歩を支えてきました。数学は正確なコミュニケーションのための言葉であり、正しさを共有するためのツールです。その普遍性と汎用性からさまざまな科学の礎となります。私たちを取りまく宇宙、自然、脳科学、社会、経済、インターネット、デザインなど、あらゆるところに数学が関わっています。数学棟(3号館)には、ラウンジやディスカッションルームなど自由に議論をする場所が多くあります。数学科はとにかく数学の好きな研究者や学生の集まりです。仲間と議論を交わした経験はその先の人生において多いに役立つことでしょう。 小林 真平 准教授坂井 哲 教授数学図書室は約10万冊の書籍、世界中の学術雑誌を所蔵しています数学科公式サイトへ先輩たちの活躍一覧こんな研究をしています03https://www2.sci.hokudai.ac.jp/しゃぼん玉はなぜ丸い?:このような素朴な疑問は何百年も前から調べられてきました。現在も興味は尽きません。そのために、高校で学ぶ微分積分をさらに発展させた「微分幾何学」と呼ばれる分野を研究しています。相転移と臨界現象:病気や噂が社会に蔓延するかどうかは、伝染率などのごく少ないパラメターに応じて劇的に変化します。特に病気が蔓延する相と終息する相の境目では、フラクタルな現象が見られます。このような相転移と臨界現象を数学的に解析しています。

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