北海道大学 歯学部学部紹介 2022
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6年間を振り返ってみると、どれも楽しい思い出で、歯学部に入ってよかったと思える学生生活でした。みなさんの中には進路に迷っている方もいると思いますが、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。みなさんの入学を心よりお待ちしています!先輩のVoice皆さんは歯科医の仕事というと何をイメージしますか?「歯を削る、歯を抜く、差し歯や入れ歯を作る」こんなところではないでしょうか。ですが、歯学部の「口の中」について学ぶ6年間で歯科医へのイメージは大きく変わります。今の私には「口の中」には歯だけではない、知り尽くせない程の世界が広がっている、そう見えています。その世界の中では、興味を持った分野を徹底的に突き詰めて行く人もいれば、その知識を広く患者さんのために発揮する人、自分が選択できる道もまた様々です。「口の中」という多くの可能性に触れ、6年かけて自分に合った道を探すことができる、それが歯学部だと私は思います。歯学部の学生生活はその殆どを50人程度の少ないクラスメイトと過ごすことになります。その密な関わり合いの中で、次第に自分と違うことに興味を持っていく仲間は、その先もずっとお互いを高め合う大切な存在になることでしょう。私も気心知れた友人とよく将来について語り合いました。時間を忘れて話し込んでしまい、次の日は寝不足…そんなことも度々ありました。思い返すと全てが仲間との良い思い出です。「口の中」の詳しい勉強については歯学部に入ってからで構いません。今はこれを読んで歯学部に少しでも興味を持ってもらえれば幸いです。そして、最後には「歯科医になって良かった!」と言ってもらえれば最高です。また、北大はのびのびとした、とても北海道らしい大学であるようです。入学後に他大学の人と話すと、北大生はキャンパス内でBBQをする、ということにとても驚いていました。私は大学の試験前に教室に突然入ってきたスズメバチに刺されかけたことがありますが、それも北大ならではではないでしょうか。特に他の大学の歯学部との大きな違いは、北大にはたくさんの学部があることが挙げられると思います。他学部の学生と仲良くなれることは大きな財産となるのではないでしょうか。なんとか留年せずに進学し、2016年に歯科医師となりました。専門には口腔外科を選び、まだまだ色々な手術をやりたいと思い、大学院に進学しました。口腔は食事をするという人間の生活の基本に深く関わる臓器であり、学問としても面白い分野だと思います。上記のような軽い気持ちで入った歯学部ですが、現在では趣味といえるほどに口腔外科に没頭しています。私の恩師の言葉を借りると、口腔という臓器は1つの学部、大学院を存続させるほど奥深いものであります。将来のイメージがわかない、という方、歯学部もひとつの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。みなさんの中にはまだ今後の進路や将来像について模索中の方もいるかと思います。私も当初は歯学部=歯のことを勉強するというなんとなくのイメージで歯学部に入学しましたが、勉強していくうちに、歯科医師は身体の入り口となるお口の中全体を管理し、そのお口の中を通して全身の健康改善に貢献できることを学びました。歯を治療することは、専門知識や技術を有する歯科医師にしかできない専門性の高い仕事で責任のある仕事です。人の生きがいにも関与でき、卒業した今では歯科医師となる進路を選択できてよかったと思っています。また、学問だけでなく、部活や趣味などやりたいことに打ち込める充実した環境が整っていると思います。北海道の自然の中、夏は友達とドライブやBBQや登山、冬はスキーやスノボを楽しむことができるのは、北海道大学の魅力の一つだと思っています。6年間の中には勉強や実習で大変な時期もありますが、そんな時は友達と助け合い乗り越えました。個性豊かな人達に恵まれ、今後同じ歯科医師として刺激になり、切磋琢磨できる友達と大学で出会えると思います。OB歯科医になって良かった! �����������42期(平成26年卒) 北海道出身 助教前田正名私の歯科医としてのスタートは、3年間の浪人生活の末、医学部受験を諦めたことから始まりました。決して良いスタートとは言OBなんとなく北大に入学して ������44期(平成28年卒) 北海道出身 北海道大学大学院歯学院中野晋太郎受験生や高校生の皆さん初めまして。私は歯学部に44期生として2010年に北大に入学しました。高校生の時には正直、OG学生生活を振り返ってみて �������50期(令和4年卒) 北海道出身 北海道大学病院研修医齋藤穂乃果受験生や高校生の皆さん、こんにちは。私は2016年に北海道大学歯学部に入学し、50期生として卒業しました。現在はえない歯学部生活でした。この冊子を見ている皆さんの中にも他に夢を持っていて、歯学部も一応視野に入れている…そんな方も少なくはないと思います。私が歯学部を第一選択として考えられなかった理由の一つに、「口の中」という小さな世界での仕事に納得できなかったというのがありました。今考えると何もわからないまま歯学部に入学していたんだなと思います。自分の10年後、20年後は全く想像がつかないと思いますし、進路には悩むと思います。私も、自分のやりたいことや将来のイメージが全くつかず、馴染みのある地元の大学にしようという安易な考えで北大歯学部に進学しました。実際に入学し、卒業した今、大学時代を振り返ると、本当に楽しく、充実していたと思います。歯学部は病院実習を含めてたくさんの講義を履修しなくてはなりませんが、勉強だけになることなくやりたいことにも打ち込める環境であったと思います。勉強もそれなりに大変だとは思いますが、同期と夜中まで勉強したのも今では良い思い出です。バンドを組んでライブしたり、バイクの免許を取って北海道をツーリングしたり、6年間の学生生活のうちに、とても書ききれないほどいろいろなことができました。研修医として北海道大学病院に勤め、日々励んでおります。22

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