北海道大学工学部のすべて 2021-2022
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応用理工系学科応用物理工学コース応用化学コース応用マテリアル工学コースSchool of Engineering, Hokkaido University 2021-2022│24│卒業後の進路卒業生の職場は、日産1万トンに及ぶ大規模な溶鉱炉から金属、セラミックスなどの原子配列の乱れを電子顕微鏡で探る研究まで広きにわたり、鉄鋼・非鉄金属製造、自動車関係、重工業、電気電子産業の科学技術者、機械・航空機産業の技術者、金属製造業の経営者など幅広い分野の第一線で活躍しています。│取得可能な資格■中学校教諭一種免許状(理科)■高等学校教諭一種免許状(理科・工業)先進材料ハイブリッド工学研究室マルチスケール機能集積研究室機能材料学研究室│応用マテリアル工学コース 研究室紹介高温かつ過酷環境で用いられる耐熱材料、耐高温腐食コーティングの開発を行っています。材料組織学・熱力学・強度学などの材料科学をベースに、発電ボイラー、ガスタービン等の熱変換機器等、高温かつ過酷環境下で用いられる材料の高温強度・耐高温酸化腐食向上に関する基礎研究を進めています。■主な研究テーマ●耐高温耐酸化性に優れるオーステナイト系耐熱鋼の開発●廃棄物発電ボイラ過熱管の高温エロージョン・コロージョン●ガスタービン部材の高温腐食挙ホメオスタシス社会の創製を究極の目的として、エネルギーを高密度に貯蔵、輸送、高効率に変換する材料の開発を行うとともに、エクセルギー理論によるシステムの評価・設計を行っています。■主な研究テーマ●革新的蓄熱材料の開発●再生可能エネルギー利用のためのエネルギー貯蔵システムの開発●次世代製鉄プロセスの探求●各種機能性酸化物の合成※資格の取得には指定科目の修得が必要です。▶ナノ粒子の原子分解STEM像▶電子顕微鏡とシミュレーションを組み合わせた触媒開発材料の表面・界面を原子レベルで制御して、新しい優れた機能・性能をもつ材料を創製し、日本の産業基盤の強化に努めています。例えば、新規ナノ材料の設計・機能発現を目指して戦略的に原子の操作を行い、これまでにない新材料を創製します。また、材料の表面・界面の特性を解明し、制御することにより、新性能の発現、環境負荷の低減を目指して、よりエコロジカルな材料創製を目指します。原子レベルの構造評価、ナノ計測技術、計算機シミュレーションを組み合わせ、材料特性が決まる要因を解明し、新規機能性材料の設計指針を構築しています。特に、「材料解析手法の開発」、「機能性セラミックス」、「省貴金属化」をキーワードに、各種プロセスの省エネルギー化や水素エネルギー社会の実現を目指しています。表面・界面を制御して新材料を創る教授 米澤 徹│准教授 坂入 正敏│助教 石田 洋平│助教 Nguyen Thanh Mai電子顕微鏡×シミュレーションによる材料解析准教授 坂口 紀史│助教 國貞 雄治▶未来の高エネルギー炉(核融合炉)の概念図▶結晶光合成法により構造制御されたZnOのナノペンシルフラワー材料の本来の機能・特性の発現とその実用化をテーマに掲げ、高エネルギー粒子線を用いた材料の微細構造変化の評価や高い照射耐性を有する材料の創製及び高機能化、また水素エネルギー社会に対応した材料のナノ構造や非平衡相形成に関して、電子顕微鏡法を用いた研究を行い、得られた基礎的知見を材料開発及び改良に役立てています。物質の多様な物性を材料科学の立場から最大限に活用し、高効率で低環境負荷な光エネルギー変換、熱電エネルギー変換のための高度な機能を持つ新しい材料の開発創製研究を進めています。なかでも太陽電池や発光素子などの光電変換、光触媒・光反応効果の特性を有する光デバイス材料創製や高効率の熱電材料開発など、ナノ構造に由来する新規機能材料の創出を目的としています。光・熱エネルギー変換材料研究室https://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/carem/lhtm/光や熱のエネルギーを利用する材料の開発創製教授 渡辺 精一│准教授 沖中 憲之│助教  張 麗華未来エネルギー実現のための材料開発教授 橋本 直幸|准教授 礒部 繁人|助教 岡 弘│産業別就職状況その他 2名民間企業41名メーカー32名計41名▶耐熱合金の組織と保護皮膜および耐エロージョン・コロージョンコーティングの解明●地熱発電用蒸気取り出し管の耐食性向上●Ni基超合金の組織と耐酸化性の関係http://anergy.caret.hokudai.ac.jp/准教授  能村 貴宏●愛知製鋼●アクセンチュア●アルプスアルパイン●神戸製鋼所●コベルコ科研●JFEスチール●スマートキャンプ●住友電気工業●先端力学 シミュレーション研究所●大同特殊鋼●大日本印刷●デンソー●デンソー北海道●東京エレクトロン●東芝エネルギーシステムズ●DOWAホールディングス●豊田自動織機教授 林 重成●トヨタ自動車●トヨタ自動車北海道●日産自動車●日鉄ケミカル&マテリアル●日鉄ソリューションズ●ニトリ●日本コンサルタンツ●日本製鉄●パナソニック●日立建機●日立製作所●古河電気工業●北海道電力●牧野フライス製作所●三菱マテリアル●ワールドインテックhttp://labs.eng.hokudai.ac.jp/labo/limsa/■主な研究テーマ●新規金属ナノ粒子の合成と新しい機能の発現●酸化しない遷移金属ナノ粒子の合成と電子部品部材への応用展開●ナノ材料のバイオ分野ならびに質量分析分野への応用展開●溶液フロー型微小液滴セルによる新材料設計と材料改質●金属の腐食挙動の詳細解明と実材料への応用展開http://www.caret.hokudai.ac.jp/LIFM/■主な研究テーマ●プラズモニックナノ構造材料の開発●ステンレス鋼の酸化被膜の極微細構造の解明●新規高性能酸素吸蔵セラミックスの開発●省貴金属・長寿命な触媒材料の開発 http://labs.eng.hokudai.ac.jp/labo/loam/■主な研究テーマ●鉄中における空孔-水素複合体と移動転位の相互作用●純鉄中の空孔の移動度に及ぼす不純物の影響-密度汎関数によるアプローチ●高エネルギー炉用高熱伝導性鉄系複合材料の創製●グラフェン金属ナノ粒子の水素化特性評価●AB複合化による高機能水素貯蔵物質の創製●ボロハイドライドの熱分解過程における微視的理解■主な研究テーマ●光反応の材料科学基礎 ●光誘起ナノ材料創製(結晶光合成)●光電変換材料のナノ科学●微細構造制御による熱電材料の性能向上●酸化物熱電材料の非化学量論制御と輸送特性の評価専門・技術サービス2名運輸・エネルギー 2名情報・通信3名※産業別就職状況・主な就職先は、2021年3月卒業者・大学院修了者を集計したもの。革新的エネルギーメディア変換材料の探求│主な就職先(50音順) 先端高温材料工学研究室http://labs.eng.hokudai.ac.jp/labo/AHTM/高温・過酷環境で用いられる材料エネルギーメディア変換材料研究室

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