School of Engineering, Hokkaido University 2021-202237│生体情報コース 研究室紹介情報生物学研究室細胞生物工学研究室ゲノム情報科学研究室磁気共鳴工学研究室常世 晶さん帝人ファーマ株式会社 研究開発技術本部 在宅医療企画技術部門 医療技術研究所2016年3月 工学部 情報エレクトロニクス学科 生体情報コース 卒業2018年3月 大学院情報科学研究科 生命人間情報科学専攻 修士課程 修了21世紀の生物学は情報解析が中心です。遺伝子の本質は遺伝情報であり、生物の活動を支配し、解析や理解にも情報解析が欠かせません。当研究室は情報科学から見た生物とその進化の解明を目指し、そのことを通じて医薬農学への貢献を期待しています。■主な研究テーマ●生物系統の共通性と特異性●機械学習を用いたタンパク質の構造と機能の解析●肝炎ウイルスの分子進化と感染に関わる宿主因子●内在性レトロウイルスの分子進化●次世代シーケンサを用いた霊長類進化多様性に関する研究生命の最小単位である細胞を物理学・情報工学の立場で理解し、その工学・医学への応用を目指して研究しています。原子間力顕微鏡やイオンコンダクタンス顕微鏡の最先端細胞計測による単一細胞診断技術の開発や細胞・組織の力学機能の解明に向けた研究を進めています。教授 遠藤 俊徳│准教授 長田 直樹教授 岡嶋 孝治▶機械学習に基づく香り分子の分類▶細胞の力学刺激応答■主な研究テーマ●ヒト・霊長類ゲノム解析 ●ウイルスゲノム解析 ●深海底の新種探査プロジェクト●生物多様性解析 ●バイオインフォマティクスツールの開発■主な研究テーマ●電子スピン共鳴による生体内の酸素分圧/pHイメージング●超偏極¹³CMRI代謝イメージングによる癌診断技術の開発●新しい人工股関節の多くの生物の「ゲノム情報」を比較解析することによって、様々な生命現象や生物の進化・多様性、病原性の原因等を解明することを目指しています。大型計算機を用いた情報解析に加えて、生物採集やDNA配列決定などの生物実験も行っています。磁気共嗚工学研究室では、核スピン/電子スピンの計測技術と応用に関する研究を進めています。体の中の見えない情報を、電子や核の情報を用いて画像にする方法を研究しています。特に、がんに関する酸素と代謝のイメージングを目指しています。▶DNA実験の様子▶体の中の科学反応(代謝)を可視化する教授 渡邉 日出海│准教授 小柳 香奈子教授 平田 拓│准教授 松元 慎吾│助教 西村 生哉社内細胞実験室にて│卒業生からのメッセージhttps://www.ist.hokudai.ac.jp/labo/cell/■主な研究テーマ●単一細胞の力学診断技術●細胞シートの細胞機能・情報伝達●発生胚•形態形成のメカノバイオロジ一●細胞・組織のナノテクノロジ一http://www.ibio.jp/http://www.ist.hokudai.ac.jp/div/bio/intro/genome/http://www.ist.hokudai.ac.jp/labo/mre/index-j.html開発研究情報の視点から生物をとらえる細胞物理学からメディカルナノテクノロジーまで未来へと続く道は、研究室から始まる。情報科学と生命科学を融合させる。未知なるゲノム情報を解読する。光や超音波を先端医療に応用する。それは、生命の神秘に挑むテクノロジー。問を一通り学ぶことが出来ましたので、学生時代に学んだ知識は日々仕事をするうえで非常に役立っています。医療機器の研究開発においては、工学系と医学系のコミュニケーションがしばしば壁となりますので、両者の知識を持つ人材は業界的にも強く求められていると感じます。またこの広範囲のバックグラウンドは就職活動の際にも様々な選択肢を取れるという点でも役立ちました。医療貢献にぼんやりとでも興味がある方、是非生体情報コースで学んでみませんか?本コースでは医療への様々な携わり方が用意されていますので、きっと自分が本当に興味を持てることに出会えると思います。ゲノムで紐解く命の謎見えない情報を可視化する仕事にも活きている幅広い領域の学び私は卒業後、帝人株式会社に入社しました。現在は帝人グループ内で医薬品・医療機器の研究開発や製造を担う帝人ファーマ株式会社にて、新規医療機器(治療器)の研究に従事しています。医療機器の研究においては、まずはじめに「Aという治療法でBという疾患を治療できないか」といった治療仮説を立て、細胞試験や動物試験で仮説検証を行います。試験に必要なプロトタイプ機の開発も行いますので、生物や化学、電気電子、機械、情報科学といった様々なバックグラウンドの研究員が1つのプロジェクトに関わります。生体情報コース、生命人間情報科学専攻ではこういった幅広い領域の学Laboratoryinformation未来を拓く知が集まる未来に挑む先輩がいる
元のページ ../index.html#38