北海道大学工学部のすべて 2021-2022
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School of Engineering, Hokkaido University 2021-202241│私はKDDI株式会社にて、5Gの新技術導入の企画や無線通信技術の標準化活動に携わっています。これまでモバイル通信は高速・大容量化を遂げてきましたが、5Gでは大容量に加えて、低遅延・高信頼性の実現が期待されています。この実現には様々な要素技術の積み重ねが不可欠で、世界各国の通信関連企業が参加する標準化会合(例:3GPP)で議論を重ね、共通仕様の策定が必要となります。こうした場での意見入力に加え、会社の事業戦略や次世代通信を見据メディアネットワークコース研究室紹介言語メディア学研究室情報メディア環境学研究室梅原 雅人さんKDDI株式会社 モバイル技術本部 次世代ネットワーク開発部2013年3月 工学部 情報エレクトロニクス学科 メディアネットワークコース 卒業2015年3月 大学院情報科学研究科 メディアネットワーク専攻 修士課程 修了インターネットやモバイル機器の発達により、人と人、人と機械、機械と機械との間のコミュニケーションの方法は劇的に変化しつつあります。当研究室では今までになかった新しいコミュニケーションの創生と、これに伴う諸問題の解決に取り組んでいます。■主な研究テーマ●ホロ3DTVシステム ●3D映像技術 ●コンピュータグラフィックスによるサイバー空間●著作権保護AI・IoT・ビッグデータ解析に基づく次世代マルチメディア処理技術の実社会応用を進めています。扱うデータは、一般の画像・音楽・映像のみならず、医用画像、脳活動情報、地球・惑星画像、社会基盤データ、スポーツ映像、SNS・Web、センサーデータ等、多岐に亘り、最先端理論に基づく次世代マルチメディア処理の、幅広い応用を目指しています。■主な研究テーマ●画像・映像・音楽解析●医用画像解析●人工知能(AI)●ビッグデータ解析●Internet of Things(IoT)▶俯瞰型画像検索インターフェース Image Cruiser(左)/次世代映像検索エンジンVideo Vortex(右) 教授 坂本 雄児│助教 姜 錫教授 長谷山 美紀│准教授 小川 貴弘▶絵画の中へGO! 自分の描いた絵画が3Dサイバー空間化。この中での新たなコミュニケーション体験▶人間と同等の会話ができる▶CGによるコンテンツ生成とビジュアルデザイン■主な研究テーマ●帰納的学習を用いた言語獲得システムの開発●文脈対応常識データベースの開発●ロボットにおける言語および知識の獲得●WEB上のテキストデータを資源とする対話システムの開発●ユーモア認識・生成シス●倫理的な判断ができる■主な研究テーマ●コンピュータグラフィックス●インタラクティブグラフィックス●メディア表現の逆問題●デジタルファブリケーション●音声信号処理言語を獲得し、理解し、感情や常識を持ち、ユーモアを理解し、自我を持つシステムの開発を目指します。応用システムとしては、話し相手としてのロボット、言葉による情報検索、常識を持って行動するロボット、母国語話者と対等に討論ができる機械翻訳システム等があります。コンピュータグラフィックス(CG)と音声処理に関する研究を行っています。物理シミュレーションに基づくリアルな映像や音響表現とその逆問題、3Dプリンタによるモノづくり、音声合成と音声認識の応用など、メディア表現に関する研究を通して創造活動の計算機支援を行います。システム人間と同等の言語能力を持つシステムを作る教授 荒木 健治│准教授 伊藤 敏彦│助教 ジェプカ・ラファウ  KDDI本社にて│卒業生からのメッセージhttp://www-lmd.ist.hokudai.ac.jp/メディア創生学研究室http://mcm-lab.ist.hokudai.ac.jp/メディアダイナミクス研究室http://arakilab.media.eng.hokudai.ac.jp/Araki_Lab/home.htmlテム人工知能http://ime.ist.hokudai.ac.jp/new/次世代メディア技術の創出教授 土橋 宜典│助教 青木 直史コミュニケーションを創生する次世代マルチメディア処理の提案未来へと続く道は、研究室から始まる。自我を持つシステムの開発を目指す。新しいコミュニケーションを創る。革新的な次世代メディアを研究する。メディアとネットワークの未来を拓け。えて技術要件を企画するためには、幅広い知識とやり抜く力が必要です。私は北大で学んだ無線通信の基礎から応用の知識、また、その知識を生かして研究成果を導き出す過程で得られた経験は、モバイル通信の分野で企画や標準化業務を担当する上で不可欠だったと感じています。北大では他にも研究室やサークルを通じたチームワークの重要さなど様々な経験ができます。皆さんも未来に向けた様々な経験をしてみませんか。北大での経験を糧に通信社会の未来を創るLaboratoryinformation未来を拓く知が集まる未来に挑む先輩がいる

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