北海道大学工学部のすべて 2021-2022
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機械知能工学科機械情報コース機械システムコースSchool of Engineering, Hokkaido University 2021-2022│54│卒業後の進路航空・宇宙、自動車、原子力、電気機器、製鋼・素材産業、精密機器、食品、繊維、化学、石油、プラントエンジニアリング等の製造業のほか、運輸・通信サービス、電力・ガス等のエネルギー企業で活躍しています。最近は、コンピュータ、メカトロニクス、宇宙機器などの電子機器・情報関連産業や運輸・通信サービス産業への就職も多くなってきています。これらの分野において、開発設計製造、研究、企画、管理等の中枢的部分において活躍しています。教育および研究公務員へ進む者も多数います。│取得可能な資格■高等学校教諭一種免許状(理科・工業)■甲種消防設備士(受験資格)■建設機械施工管理技士(受験資格)■建築施工管理技士(受験資格)■電気工事施工管理技士(受験資格)■管工事施工管理技士(受験資格)※資格の取得には指定科目の修得や、卒業後に実務経験が必要なものもあります。エネルギー環境システム専攻 原子炉工学研究室エネルギー環境システム専攻 流れ制御研究室エネルギー環境システム専攻 エンジンシステム研究室エネルギー環境システム専攻 原子力システム安全工学研究室▶気液二相流で現れる複雑な流動様式量子理工学専攻 プラズマ環境プロセス研究室│機械システムコース 研究室紹介環境調和型社会のために、高効率でクリーンなエネルギー変換技術の開発と、理想的な社会エネルギーシステムの提案を目指します。これらのミクロおよびマクロ的な視点から「地球環境の急速な変化」と「エネルギー資源の枯渇」の解決に挑戦します。■主な研究テーマ●固体高分子形燃料電池内の移動現象解明と高度化●寒冷地向け燃料電池内の凍結現象解明●大容量レドックスフロー電池内の移動現象解明●Li-air電池の高出力化に向けた移動現象解明●自然エネルギーの発電出力平準化システム解析●北海道の持続可能なエネルギーシステムの提案本研究室は固体表面の触媒作用と構造、物性を理解し、ナノレベルで表面構造を規定した新たな触媒を設計・構築するとともに、その反応特性を動的にコントロールすることを目的として、主に酸化物や化合物などの複雑表面を対象に研究活動を行っています。■主な研究テーマ●新しい酸化物表面解析装置の開発●規則性をもった複雑表面の構築とその触媒作用の研究●量子ビームの触媒表面応用●燃料電池の機能と構造解明研究教授 村井 祐一│准教授 田坂 裕司│助教 朴 炫珍│特任助教 堀本 康文福島第一原子力発電所の事故により、その大きなリスクが顕在化した原子力エネルギーですが、発電のみならず、水素製造や宇宙探査への利用など、大きな可能性を秘めています。核分裂反応を誘起する中性子の振る舞いから、安全システムの挙動に至る幅広いスケールでの研究を行っています。■主な研究テーマ●原子炉内での中性子の振る舞いや原子核と理論や計算では発見できない実験ならではの流体力学の面白さを味わうことができる研究室です。最新鋭の計測原理を応用開発し、不思議な流れを発見して、流れの制御技術に活かします。船舶や風車など今世紀の地球環境を守るアイデアで賑わっています。■主な研究テーマ●船舶の摩擦抵抗低減〜メカニズムからクルーズまで●風力発電システムの高機能化・低騒音化・アート化●大風洞を活用した空力実験と立体画像処理技術の開発●超音波ドップラーによる液体金属や複雑流体の透視法●乱流遷移のサイエンスとマイクロバブル流体力学▶大型船の省エネ技術洋上実験とアート形垂直軸風車の風洞試験人間生活に欠くことのできない熱エネルギー変換技術であるエンジンシステムの排気改善と効率向上、燃料性状からのクリーン化のアプローチ、次世代燃料利用技術の確立を基軸とし、人間社会に調和した熱エネルギー変換技術を考案することを最終目標としています。■主な研究テーマ●予混合化ディーゼル燃焼の熱効率と燃焼騒音の改善●ディーゼルエンジン燃焼室内雰囲気における燃料の壁面付着特性●天然ガスを主燃料とするデュアルフューエルディーゼル燃焼●ディーゼル燃焼着火遅れの燃料および運転条件依存性●SCR-NOX浄化システムの研究開発●予混合圧縮着火燃焼の着火特性と燃料未来に繋げる原子力技術准教授 千葉 豪│助教 山本 泰功アイデアの泉・ザ・実験流体力学究極の熱エネルギー変換技術を求めて教授 小川 英之│准教授 柴田 元│助教 小橋 好充▲理論・シミュレーション・実験に基づく幅広い研究を進めています。▲高圧燃料噴射化で進化するディーゼル燃焼より安全な原子力エネルギーを目指して教授 澤 和弘│准教授 坂下 弘人│准教授 三輪 修一郎プラズマ応用は可能性無限大教授 佐々木 浩一|准教授 白井 直機│産業別就職状況その他 1名人類が直面している地球環境やエネルギー問題を解決するためには、原子力は今後とも欠かせないエネルギー源です。本研究室では、相変化を伴う伝熱現象や気液二相流の基礎から応用までの研究や新型炉の安全研究を通して、原子力の安全性をより高めるための研究を行っています。■主な研究テーマ●新型炉の安全設計●気液二相流の実験・解析 ─基礎から応用まで─●限界熱流束の機構解明と飛躍的促進法の研究●高圧域における沸騰伝熱機構の解明●蒸気インジェクターによる静的炉心注水系の開発デジタル家電に欠くことのできない半導体デバイス製造に必要なプラズマプロセッシングの研究から、新奇材料合成、バイオ・環境応用まで、幅広くプラズマ応用の研究を開拓します。近年は大気圧プラズマ応用にも力を入れており、プラズマと液体の相互作用を利用した粒子合成や、プラズマジェットを用いたジャガイモの萌芽防止の研究、さらにレーザーを用いたプラズマ計測技術で世界トップクラスの研究を行っています。■主な研究テーマ●プラズマ支援触媒反応によるグリーンイノベーションの実現●プラズマ電気分解による微粒子生成プロセス●超低電子温度プラズマを用いたガスリフォーミング●プラズマと溶媒和電子の反応機構の解明●プラズマと相互作用する液体の反応機構の解明と「エネルギー」で未来を創る教授 田部 豊│准教授 植村 豪ナノレベルで表面をみて、つくって、あやつって│主な就職先 (50音順) 教授 朝倉 清高│准教授 高草木 達 ●トヨタ自動車北海道●ニチレイロジスティック関東●日揮ホールディングス●ニプロ●日本航空●日本放送協会(NHK)●パナソニック●ビー・ユー・ジーDMG森精機●日立建機●日立ハイテク●福岡県庁●北海道大学●北海道電力●北海道立総合研究機構●本田技研工業●マッキンゼー・ アンド・カンパニー●三菱重工●美津濃●マツダ●村田製作所●明治●ヤマハ発動機●ヤンマーホールディングスhttp://roko.eng.hokudai.ac.jp/studentadm/の相互作用に関するシミュレーション●原子力発電所の安全性を飛躍的に向上させるシステム・機器の開発●次世代の原子力システムの開発と提案http://ring-me.eng.hokudai.ac.jp/https://mech-hm.eng.hokudai.ac.jp/~engine/http://nuclearsafety.eng.hokudai.ac.jp/https://tyche.qe.eng.hokudai.ac.jp/li-j.html応用法の開拓●ジャガイモの萌芽防止に役立つプラズマ源の開発●レーザー誘起ブレイクダウン分光法による分析技術の開発▶窒素酸素混合ガスにより生成された大気圧プラズマジェット(緑の発光はオーロラで見られる酸素原子の発光と同じもの)情報・通信 2名建設・不動産1名運輸・エネルギー民間企業53名10名専門・技術サービス2名計59名※産業別就職状況・主な就職先は、2021年3月卒業者・大学院修了者を集計したもの。エネルギー環境システム専攻 エネルギー変換システム研究室https://mech-hm.eng.hokudai.ac.jp/~ene-lab/▶可視化用燃料電池と触媒層内凝縮水分布のCryo-SEM写真量子理工学専攻 触媒表面研究室▲メタノールのスピルオーバ現象の直接観察https://www.cat.hokudai.ac.jp/asakura/公務員等 2名教育・研究機関 4名●アダマント並木精密宝石●IHI●IHIエアロスペース●いすゞ自動車●伊藤忠商事●宇部高等専門学校●エア・リキードグローバル  E&C ソリューションズジャパン●AGC●奥村組●関西電力●キャノンメディカルシステムズ●クボタ●札幌市役所●シャープ●住友電気工業●セイコーエプソン●全日本空輸●ソニー●DMG森精機●東京ガス●東京エレクトロン●東北電力●東レメーカー37名

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