北海道大学工学部のすべて 2021-2022
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School of Engineering, Hokkaido University 2021-202273│昭和シェル石油株式会社(現:出光興産株式会社)に入社し、3年間、山口県の石油精製会社に出向して技術者として働いています。入社後、装置の運転管理、生産計画立案、工事の設計、品質管理など幅広い業務に携わってきました。資源循環システムコースで、数学・物理学・化学・地学などの基礎分野を体系的に学んできたことが、多岐にわたる業務への導入をスムーズにしてくれていると感じています。また、在学中にインターンシップや、留学生とのコミュニケーションを通して、世界資源循環システムコース 研究室紹介資源マネージメント研究室地盤物性学研究室国際資源環境システム研究室環境地質学研究室資源循環材料学研究室小栗 秀俊さん出光興産株式会社 西部石油株式会社出向2016年3月 工学部 環境社会工学科 資源循環システムコース 卒業2018年3月 大学院工学院 環境循環システム専攻 修士課程 修了資源産出国の資源マネージメントは当該国だけではなく、資源利用国にも大きな影響を及ぼします。資源産出国の資源マネージメントについて、社会、政治、経済等様々な視点から調査を行い、その現状及び問題点を把握し、その改善のために産出国及び利用国が何をなすべきかについて考察します。■主な研究テーマ●ナイジェリアにおける石油資源マネージメントと民族教授 坂田 章吉教授 鈴木 浩一◀ボツワナのダイヤモンド研磨工場調査▶電磁探査法による活火山の地下構造▲ナイジェリアのNEITI (Nigeria Extractive Industries Transparency Initiative)における聞き取り調査時に観察したダイヤモンド▶セメント水和物の電子顕微鏡写真■主な研究テーマ●アフリカ・東南アジアにおけるレアメタル鉱●初期地球における生命進化と鉱床形成●鉱物が触媒となる岩石からの水素生成●重金属含有廃水の高効率処理方法の開発●鉄鋼スラグのインテリジェント材料としての●放射性廃棄物処分に利用される人工バ●放射性廃棄物の処理施設における隔壁材料の超長期物性予測モデルの構築 ●多孔体材料の創製と空隙●地熱・温泉熱の有効利用地球表層環境において、水と鉱物が相互に作用する資源濃集プロセスの解明や環境問題に取り組みます。「自然のことは自然に学ぶ」というスタンスから、国内外での野外調査を行います。調査の立案、計画、準備、実施を通し、主体的に物事に取り組める人材の育成に主眼をおいています。持続発展型社会の構築を目指し、循環型材料の研究を行っています。ナノレベルにおける結晶構造の制御などの研究から数万年におよぶ超長期の地層処分にかかわる応用研究まで幅広い研究を通じて、世界を舞台に次世代に残せる新しい価値を創造します。■主な研究テーマ●構造物の耐久性向上を目指した新材料開発と廃棄物の資源化▶オマーンにおける学際的海外調査の様子教授 佐藤 努|准教授 大竹 翼|助教 菊池 亮佑社内技術発表会の様子│卒業生からのメッセージ目に見えない地下の構造を可視化できる“物理探査法”に係わる研究を行います。化石燃料や鉱物・地熱資源、活断層や活火山などを対象とした国内外の調査地点において、電気、電磁気、重力、磁気、地震波などを利用した探査法による測定を行い、データ解析、解析結果の評価までの一連の技術を主体的に行える人材の育成を目指します。■主な研究テーマhttps://management586213368.wordpress.com/問題、石油企業のCSRに関する研究●ザンビアにおける銅資源マネージメントと経済状況についての研究 ●ボツワナにおけるダイヤモンド資源マージメントと経済状況・雇用情勢についての研究●物理探査法やAI技術による地熱資源開発の研究 ●物理探査法による地下水流動の可視化に関する研究●宇宙からの観測による地震・火山活動に伴う地殻変動の研究http://eg-hokudai.com/床形成プロセス利用の検討リア材料の長期性能評価https://emr.eng.hokudai.ac.jp/構造測定手法の開発資源産出国、利用国双方のための資源マネージメント地下の構造を探る未来へと続く道は、研究室から始まる。持続発展型社会の構築を目指す。テクノロジーを自然環境から学ぶ。リサイクル技術をさらに進化させる。地球資源の有効利用を、究めよう。について知る機会を与えてもらいました。実際、インターンシップでドイツの炭鉱を見たことが、スケールが大きく世界とつながりのある現在の会社への入社の決め手になっています。現在、石油産業は脱炭素化や業界再編といった大きな転換期を迎えています。それを悲観的に捉えるのではなく、私自身は、大きなうねりの中で、見たことのない世界に出会うことができる環境だと思いわくわくしています。皆さんも、北大工学部で新たな世界に出会いませんか?           自然から学ぶ工学技術資源から低炭素時代を切り拓く!准教授 胡桃澤 清文|助教 加藤 昌治未来が求めるエネルギーを私たちの手でLaboratoryinformation未来を拓く知が集まる未来に挑む先輩がいる未来に挑む先輩がいる

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