北海道大学 教育学部 学部案内
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21認知心理学・臨床心理学の視点から知的障害・発達障害の人たちの理解と支援を考える子どもの成長や適応を支える発達臨床実践へ!「一瞬」の心の働きを科学する脳機能の視点から 子どもの「学び」を考える 問題のなかに発達の可能性をみる隠れた必要性に目を向けて特殊教育・臨床心理学 担当教員 : 安達 潤発達臨床論 担当教員 : 岡田 智視知覚認知過程論 担当教員 : 河西 哲子学習神経心理学 担当教員 : 関 あゆみ発達心理学 担当教員 : 加藤 弘通教育臨床心理学 担当教員 : 渡邊 誠実習での脳波実験準備一般の子ども達と物の捉え方(認知)が違うために、場の空気が読めなかったり、他者との関わりや計画的な作業が苦手だったりする子ども達がいます。 その困難さは彼らの心理的育ちに暗い影を落とすこともあります。 彼らが眺める世界を理解し、彼らの体験に配慮した支援を一緒に考えてみませんか。●卒業論文テーマ:「算数文章題において困難を示す児童への学習支援の実践と検討」「自閉症スペクトラム障害者に対する集団での自己認知支援の実践と検討」「知的障害を伴うASD児への要求行動形成のための支援」学校生活や対人関係上での不適応や、発達面でのアンバランスを抱えている幼児、児童、青年の理解と支援の方法について関心があります。 発達臨床論ゼミでは、このような状況にある子どもや青年に関する心理や支援方法について学び、学生個人の興味・関心に沿って、調査研究、事例研究、実践研究などに取り組んでいきます。●卒業論文テーマ : 「発達障害のある幼児における集団遊びの発達的意義に関する検討」「社会性の困難を抱える大学生の被援助体験が被援助志向性に与え る影響」「通常学級の教員の合理的配慮による負担感に関する考察」世界の事物や事象はどのように脳で処理され、瞬時に認識されるのでしょうか。 またその過程は心身の状態や発達、学習によってどう変わるのでしょうか。実験心理学や心理生理学の方法論を学びながら、心の不思議を考えてみませんか。●卒業論文テーマ:「グローバル・ローカル水準間の注意シフトの検討」 「肯定的・否定的感情状態が認知に及ぼす選択的影響」 「事象関連電位を用いた視覚的群化の検討」夏合宿の様子卒論発表会写真「読む」「書く」「計算する」などが、どうしてもうまくいかない子ども達がいます。 怠けているのでも能力がないのでもなく、学び方=脳の使い方が他の人と少し違うのです。 学習のつまずきを脳機能の視点からとらえることで、支援法について考えてみましょう。●卒業論文テーマ : 「教示が試写における書字速度と判読性(legibility)に与える個人差の検討」「新しい正字法の学習における指導方法と音韻意識の影響」「事象関連電位を用いた視覚的ワーキングメモリにおける過去と現在の情報統合処理についての検討」私たちの研究室では、非行やいじめ、不登校、ひきこもり、自傷行為といった「問題」から思春期の発達について考えています。 問題=悪ものと考え、単にその解消を目指すのではなく、様々な「問題を可能にしている思春期の発達とはなにか?」ということを解明することが目標です。●卒業論文テーマ : 「友人関係における自己開示抑制について」 「青年期における競技スポーツ世界への参入が発達に与える影響」 「『将来の夢』を持っていないことをポジティブに捉える」「思春期における自我体験の特徴と人格形成の因果関係についての考察」「青年期におけるナナメの大人が与える影響」「青年期における重要な他者との信頼関係構築による関係性の再体制化」「プランニング方略が動機付けに及ぼす影響」心理的な問題を抱える、主に青年期以降の人たちに対して、臨床心理学的な援助の実践と研究をしています。 特に、高等教育機関における学生相談、セクシャルマイノリティ支援、および犯罪被害や虐待などによるトラウマの支援に興味があります。●卒業論文テーマ :「大学生の『メンヘラ』当事者としての語りに関する考察」「性暴力被害者が親しい人とのかかわりの中で こうむる二次被害に関する考察」「Adult Children of Alcoholicsの『生きづらさ』と『回復・成長』について」教育心理学分野乳幼児から青年、成人に至るまで。心の領域から“育つ”ことを探求する。

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