28【 仕 事 】 高校生の進路実現のための学校支援を行っています。高校の先生方が抱えている指導上の課題をヒアリングし、他校の指導事例や必要な進路情報、自社教材を紹介しています。 北大教育学部にいた当時、教育について抱いている違和感や課題意識について、仲間と徹底的に議論できるゼミの時間が大好きでした。例えば私は高校生の頃「なんのために勉強しなければならないのか」と思っていましたが、周囲からは「勉強するのは当たり前」という反応が返ってくるだけでした。 北大教育学部ではそういった違和感に対して様々な意見をもつ人と議論でき、「なぜ勉強をするのか」という問いを深めることができました。 学びの集大成となる卒業論文では、学校の進路指導がいかに生徒の進路選択に影響を及ぼすか、高校の現場と卒業生へのインタビューから明らかにしました。 卒業後の進路を考える際に、卒業論文のテーマであった「高校生の進路選択」について、実際の教育現場でもっと研究したいという思いから、現在の会社への就職を決めました。 仕事では多様な教育観を持ち、様々な状況にある方々とお会いします。「自分の教育観」を持った上でお話できるのは教育学部での経験と学びがあったからこそ。 生徒の進路実現に少しでも力になれたと思えた瞬間には大きなやりがいを感じます。 北大教育学部は、自分が特別に興味や違和感を抱いている、世間では「当たり前」とされる事柄について、仲間と徹底的に議論し研究できる場所です。そして自分の中に形成される「考え」は一生の宝物。 ぜひ「自分は何に心をひきつけられるのだろう？」と問いかけながら進路を選び、大学とその先の進路を選んでほしいと思います。卒業生の就職先は多様で、教師を始めとする教育に関わる専門的な職業だけでなく、公務員や一般企業を選ぶ人もいます。 最近では、一般企業を選ぶ人が主流になっていて、人材育成を始めとした人事・総務の部門に配属されることが多くなっています。企 業粟津 美沙さん 青年期教育論ゼミ（2018年度卒業）勤務先 ： 株式会社ベネッセコーポレーション 学校カンパニー仲間との議論で得た一生物の「考え」現場に活かしながら学びを深める多岐にわたる就職先
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