北海道大学 教育学部 学部案内
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29【 仕 事 】高校がない浦幌町で、中高生たちが浦幌町のためにできること・やってみたいことに挑戦する「浦幌部」のサポート・伴走を中心に、中高生の体験や学びのサポートをしています。 「浦幌部」の活動は、中学生の「町の絵本の制作」、高校生の「地域の祭りやイベントへの参加・出店」「町の映像制作」などです。【 仕 事 】保護観察官は、犯罪をした人の社会復帰のために、指導・監督を行う専門家です。今は保護観察官になるための下地作りとして、研修の企画・運営や会計業務に従事しています。 北大入学後、教員を志望して教育学部に進みました。しかし学生時代に参加した教育系のNPOの活動で全道の高校を訪問したことや、教育学部で「教員」や「学校教育」にとどまらない広義の教育について学ぶ中で、学校に限定されない、様々な人との関わりの中で人が学んでいくことに興味を持ちました。 教授に島根県の海士町という離島に連れて行っていただいたことも得難い経験です。学校と地域が連携して子どもたちが学ぶ環境をつくる「教育魅力化プロジェクト」を視察し、現地の人の話を伺ったり、実際に現場を訪問したりして、学びを深めました。 現在は浦幌町地域おこし協力隊の一員として、町内の学校とも連携しながら、学校の外での教育実践に挑んでいます。 その裏付けとなっているのが、他でもない教育学部での研究です。町の子どもたちが、社会に関わる楽しさを感じながら活動する様子をみられることにやりがいを感じます。北海道の地方の町から、日本をよりよくしていくための動きや流れに関われているという実感があります。 学内外で多くの人と出会い、実際に現場を訪れアクションを重ね、学びを広げ深めれば、自分の常識が揺れ動くような素敵な経験を積めると思います。高校生活を通して、そしてぜひ北大教育学部に入って、自ら探究を進めてみてください。 大学入学前から、悩みを抱える子どもたちの力になりたいという思いから臨床心理士を目指していました。 北大教育学部を選んだのは、人々の生きにくさを様々な視点から考えることができると知ったからです。 教育学部で学ぶうちに、心理学に加えて、社会学が好きになりそちらを主に学ぶことにしました。 そこで興味を持ち始めたのが、保護観察官という仕事です。犯罪をした人は、社会にとって困った人であると同時に、自身が悩み困っている人でもあります。 保護観察官は、社会学と心理学の双方からそのような人たちにアプローチできる仕事です。 今は見習いのような立場ですが、犯罪をした人たちの人生に寄り添うことで、再犯を防いで社会を明るくできるような保護観察官になりたいです。 北大教育学部では、「人の生き方」をとことん考えようとしている人たちとたくさん出会い、様々な刺激を受けました。 やりたいことが決まっている人はもちろんですが、自分の生き方に迷っている最中の人にも多くの学びがあるはず。 ぜひ北大教育学部に来て、そのモヤモヤを解消してほしいです。地域古賀 詠風さん 社会教育ゼミ(2019年度卒業)勤務先 : 浦幌町役場 浦幌町地域おこし協力隊  うらほろスタイル・学校と地域連携担当専門職前田 湧介さん 教育福祉論ゼミ(2017年度卒業)勤務先 : 札幌保護観察所学びとは何かを捉え直した学生時代研究を裏付けに地域教育の実践に挑む一人ひとりの生きてきた軌跡に思いを巡らし生きにくい人を支える専門家を目指す

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