北海道大学 法学部 2023
14/28

教授池田 清治①民法②契約上のトラブルであれ、交通事故による紛争であれ、普通の人同士でもめ事が起こった場合、それを解決するために登場する法律が「民法」です。講義では、民法の基本的な概念(=紛争を解決するための道具)とその概念の機能(=使い方)を学び、また演習では、実際の事案を素材に、具体的な解決策をみんなで一緒に考えます。③民法について知りたいみなさんは、https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/8395か、noteで〝民法玉手箱″と検索してみてください。教授曽野 裕夫①民法、国際取引法②民法のなかでも、特に「契約法」といわれる分野を研究しています。グローバル化が進むなかで、法律も、各国ばらばらのものを統一しようという動きが活発化しています。各国ばらばらだと混乱が生じるからです。このような動きのなかで、特に共通契約法のあり方を研究しています。演習(ゼミ)では、香港やウィーンで開催される大学対抗の国際模擬商事仲裁大会にも参加しています。③Just do it.准教授山本 周平①民法②ひとくちに民法といっても、そこにはさまざまな研究テーマがあり、さまざまな研究手法があります。そのような懐の広さが、民法の魅力なのだと思います。③学問も遊びと同じで、自発的に、かつ楽しんでやることが大切です。まあ、なかなかそういうふうに思えないときもありますけどね。教授齋藤 由起①民法②・③Aさんが所有するビルの店舗を借りてBさんが飲食店を経営しています。Bの店で食中毒が発生して休業しても、Bは休業中の賃料を払う義務を負います。Bの売上げ減少はBが負うべきリスクです。では、新型コロナの影響でAがビルを閉鎖してBが営業できなかったときも、Bはその間の賃料を払わなければならないでしょうか?Bの休業中の賃料=誰にも落ち度のないコロナのリスクをどちらが負担すべきでしょうか?……考えるには民法の知識が不可欠。北大法学部で社会の問題を考える基礎体力をつけませんか⁉教授根本 尚徳①民法②民法に関連する諸問題のうち、特に差止請求権の発生根拠や要件・効果に関する問題について専門的に勉強しています。(民)法を学ぶことの面白さとは、①人間(の作り上げてきた社会)について学ぶことと②論理をつきつめて考えてみることとの面白さではないか、と感じます。③「北のアテネ」、北海道大学法学部において、思いっきり(色々なことを、また色々な意味で)勉強してみませんか?教授吉田 邦彦①民法、法社会学及び日米法理論(とくに批判法学)②民法全般。不法行為法、契約法、家族法・医事法、所有法。具体的には、身体所有問題、環境問題、情報所有問題、近時では居住福祉法学という居住、都市問題、地方自治、災害復興等に関わる総合研究を行っている。『北海道における掘り起こし運動』に教えられ、様々な補償問題に関する研究も行っている。③知的好奇心を旺盛にして、大学ならではの自由な勉強をすることの楽しさを味わってみよう。准教授林 耕平①民法②民法の学習を進めていくと、当初は無関係と思えていた論点どうしが実はつながっているということに気づくことがあります。また、同じ教科書の同じ頁を読んでいても、1回目と2回目では見え方が異なるということもあります。そうした奥深さが、民法学(あるいは法学一般)の面白さだと思います。③大学では、自分の頭でよく考える(主体的かつ批判的に思考する)ことの楽しさをぜひ味わってみてください。教授林 誠司①民法②一言でいえば、民法とは、社会における人同士の争いを解決し、より良い社会を作るためのルールです。一見当然に見えるルールの背後に隠れている考慮を、様々な手法を駆使して知ることにより、今後のあるべきルールの姿も見えてきます。そこが民法、より広く言えば法学を学ぶ面白さではないでしょうか。③皆さんにお会いし、共に学ぶ日を楽しみにしております。教授川村 力①商法②M&Aや証券市場、金融関係の研究をしています。対象の性質上、授業でも極力国際的な視野からものごとを捉えられるよう努めています。③人間の思考の広がりは無限です。大学という空間で、自分の本当の身の丈の広がりとその可能性を、知ってみてください。北海道大学法学部・大学院法学研究科には、およそ70名の教員が在籍しています。各教員の①専門分野、②授業内容、研究内容の紹介、または法学・政治学を学ぶ面白さ、③受験生へのメッセージを紹介します。13民事法系教員紹介(2022年6月現在)

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る