北海道大学 法学部 2023
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教授(弁護士)新川 生馬①民事事件一般。特に労働事件。②法科大学院で法曹倫理を担当しています。法曹倫理は、権力分立制の下で、法の支配の直接の担い手である法曹(弁護士・裁判官・検察官)がその職責を果たすための基本的で必要不可欠な行動基準・指針となる倫理を考え、学ぶ学問です。③この世の森羅万象を対象にする法律は、社会・経済の変化に応じて制定・改正・廃止されていきます。本学法学部で、主体的・創造的・批判的に法律を学び、成長・発達されることを期待します。教授中川 寛子①経済法②経済法(独占禁止法)とは、公正で自由な競争を促進するための法であり、市場という場での活動のためのルールを定めています。市場参加者が各人の能力を存分に発揮して競い合うことが望ましい、しかし、ずるいやり方や市場の競争環境を悪化させるようなやり方はダメ、というものです(受験も、同じですね)。競争における公正さとは何か、どこまでが自由なのか、その考え方は国によって少しずつ違うようで、興味深いです。③北大は、スタッフはもちろん、自然豊かな環境で落ち着いて学問に取り組める最高の環境です。皆さんをお待ちしています。教授小名木 明宏①刑事法②「桃太郎は鬼が島へ行って、鬼たちを退治し、宝物を持ち帰り、おじいさん、おばあさんと楽しく暮らしました。めでたし、めでたし。」というのが、昔話桃太郎ですが、鬼たちの自治区に行って、乱暴狼藉をはたらき、その上、宝物を奪って持ち帰るなんてちょっとおかしくありませんか? また、おじいさん、おばあさんも略奪された宝物を受け取るなんて何という大胆なことを。ここには犯罪の問題がたくさん隠されているのです。③北大法学部で新しい勉強をし、社会的問題を一緒に考えてみましょう。教授松尾 誠紀①刑法②刑法235条には窃盗罪が規定されています。それによると、窃盗罪は、他人の財物を「窃取」したときに成立します。では、ベンチの上に置かれていた他人のカバンを持ち去れば、それは「窃取」したといえるのでしょうか。つづきは教室で。「刑法」の講義ではそんなことを学びます。③優れた学修環境とすばらしいキャンパスに囲まれて4年間をすごしてみませんか。教授(弁護士)見野 彰信①民事事件、家事事件、刑事事件、企業法務②ローヤリングの講義では、法律相談から、受任、交渉、紛争の解決に至るまでの相談者、依頼者さらには紛争の相手方との信頼関係の醸成の重要性について学びます。 ローヤリングの講義が終了した後に実施するクリニック(法律相談実技演習)では、弁護士の立場に立って法律相談を実体験していただきます。③法律実務家は人や人生と向き合う仕事です。そのぶん大変ですがとても大きなやりがいもあります。ぜひ一緒に学びましょう。准教授池田 悠①労働法②労働法は、採用に始まり退職に至るまで、労働者に関係する諸現象を横断的に取り扱う法分野です。アルバイトなども立派な労働者ですので、現代社会では労働法に関わらずに生きることの方が難しいくらいです。このように、労働法は身近で勉強のときにもイメージしやすく、しかも学べば必ず自分の人生にプラスになるという、とても実践的な法分野です。③世の中に法学部はたくさんありますが、北大法学部のように何でも学べるところは滅多にありません。皆さんが北大の門をくぐる日を心待ちにしています。教授佐藤 陽子①刑法②刑法は犯罪の成立要件について詳細に検討する学問です。犯罪は遠い世界の出来事のように思えるかもしれません。しかし、意外に身近な問題ともなりえます。たとえば、親の反対を押し切って友人を家に招待したとき、理論上、その友人は住居侵入罪にとわれる可能性があります。その帰結を導く解釈、それに反対する解釈、そういったものを学んでいきます。③刑法解釈学には広い視野と深い思考が必要になります。私も現在修行中です。ぜひ一緒に学びましょう。教授上田 信太郎①刑事訴訟法②刑事訴訟法は、刑事事件を処理するための手続を定めた法律です。刑罰という激烈な制裁が予定されているため、慎重に手続を進めていく必要があります。冤罪は絶対に避けなければなりません。冤罪を避けながら、適切に刑事事件を解決していく方策を考えていきましょう。③大学時代は、これからの自分の生き方を考え、価値観を構築する上で極めて重要な時期と言えます。「平気で1時間を無駄にする人は人生の価値をわかっていない」。誰もが憧れる北大で恵まれた環境をフルに活用し、悔いのない大学時代を送ってください。教授中川 晶比兒①経済法②経済法では、様々な産業の栄枯盛衰や最先端の競争実態を垣間見ることができます。現代日本経済の抱える問題をよりよく理解できるツールを習得する上でも、有益な科目です。③常識を疑うこと、自分の頭で考えること、現状に満足しないこと、全てを食らう覚悟があること、闘争心を燃えたぎらせていること。そのようなあなたを歓迎します。准教授川久保 寛①社会保障法②社会保障法は医療、介護、年金など身近な分野の法律学ですが、その時々の社会や政治の影響を受けやすく、ずっと改革が必要だと言われています。何を変えて何を守るか、自分なりに考えられるところが面白いと感じます。③第一志望に落ちた私は北大に来て、大学で仕事をして生きることを選びました。北大への進学、絶対に満足できることを保障します。教授城下 裕二①刑法②刑法は、ひとことで言えば「犯罪と刑罰に関する法」です。「犯罪」とは何か、「刑罰」は何のために科されるのか、といった根本問題について、具体例をもとに考察します。演習では、実際の裁判例を素材として、ゼミ生が検察側・弁護側に分かれてディスカッションを行います。③法学・政治学は、あなたが青春を賭けるに値する学問です。そして、北大法学部は、あなたがそれを実践するのに最適な空間です。教授(弁護士)仲世古 善樹①刑事実務②事例をもとにして、自分が本当に弁護人になったつもりで、捜査から裁判までの手続きを疑似体験してもらい、その中で、自分なりの弁護方針を考えて、実践してもらいます。③現役の弁護士として、講義の中で、できる限り現場での実践の様子をお伝えします。それによって、自分が弁護人になったことを具体的にイメージしてもらえたらと思っています。将来像を具体的に描くことは、夢を実現する第一歩です。15刑事法系社会法系

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