北海道大学 法学部 2023
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 私は、学部3年の2月から1年間、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学に留学しました。留学先では、人文学部(Liberal Arts)に所属し、EU、国際法、現代政治哲学など幅広く勉強しました。ここで皆さんに伝えたいことは、「もし興味があるなら、ぜひ、留学への一歩を踏み出して欲しい」ということです。私自身は交換留学をするかをものすごく迷い、結局、3年の2月からという、多くの同級生が就職活動を行い始める時期に行くことを決断しました。ですが、今ではその一歩を踏み出して本当に良かったと思っています。 留学は視野を広げ、今までとは違う観点から物事を考える力を与えてくれます。私たちが無意識に辿っている日本の枠組みの中での考え方以外の新たな視点からの考え方を学べることが大きな利点だと思います。法や政治の勉強でも、なぜそれらが必要で正当性を持ちうるかという問いへの多様な観点からの考え方や答えは、学ぶことの幅を広げ、意義を深めてくれると思います。そして私は今まで見えなかった日本という国や日本人の姿が見えるようになる、自分が本当にやりたいことが分かってくる、人生観が変わるなどの視野の広がり、思考の深まりがありました。自分自身の考えの枠組みを大きく変えてくれたのが私にとっての留学でした。 留学はきっと、人それぞれにとても価値のある変化をもたらし、人生を豊かにしてくれるものだと思います。ぜひ、あなたの一歩を踏み出してみてください!新渡戸カレッジhttps://nitobe-college.academic.hokudai.ac.jp/ 20学内での国際交流世界各国とのつながりをもつ北海道大学では、札幌のキャンパスにいながらにして多数の国際交流の機会があります。■多数の留学生との交流法学部・大学院法学研究科をはじめ、北大では世界各地からの意欲的な学生が学んでいます。多様なバックグラウンドの学生と机を並べて勉強し、自分と大きく異なる視点に触れ、国際的なセンスを身につけたり語学を磨くことができます。■サポーター・チューター制度法学部には、留学生の生活の立ち上げや学習を手助けするサポーターやチューターという制度があります。留学生とより深く交流するチャンスです。■国際感覚を鍛える科目群北海道大学には、全学教育科目として提供される多様な外国語科目に加え、グローバル社会で活躍するために必要なスキルとマインドを身につけるプログラム「新渡戸カレッジ」があります。法学部では、これに加えて、法学・政治学の専門性に即した語学能力を習得できる科目や英語で行われる授業も提供されています。■国際講演会・シンポジウム法学部では、世界で活躍する外国人研究者・有識者を招いた講演会やシンポジウムが頻繁に開かれており、学部生も参加できます。外国語による世界最先端の議論を体感し、国際的な感覚を磨く機会です。加藤 岳志さん(2019年卒業)留学体験者からのメッセージ ベルギー ルーヴェン・カトリック大学へ留学

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