北海道大学 経済学部のすべて
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鈴川晶夫教授data analysisreliability analysislifetime (censor)サバイバルアナリシス(生存時間分析、survival analysisする統計データ解析法の総称です。医学における人間の寿命の分析(障するまでの時間の分析(信頼性工学、業継続時間・企業が倒産するまでの時)とは、時間に関)、工学における機械が故)、経済学における失間など経済活動が継続する時間の分析(継続時間分析、duration analysisを含めて、サバイバルアナリシスと呼ばれます。サバイバルアナリシスにおいては、時間に関するデータを扱うがゆえに、実験・調査などによってデータを取得する際に、一つの大きな問題が生じます。時間を観測するためには時間がかかる、ということです。しかし、実験・調査は気長にやれば良い、というものではありません。一定期間内に、実験・調査を終了し、データ解析を行い、解析結果を導かなければなりません。例えば、失業継続時間を一年間調査して、調査結果を分析する場合を考えてみます。この一年間内に失業した人を追跡調査します。調査期間中に就職し)などた人については、その失業継続時間を知ることができます。しかし、追跡調査終了時点でまだ失業中の人については、その失業継続時間を正確に知ることはできません。もちろん、この人が就職するまで気長に待つわけにもいきません。したがって、このような人についての失業継続時間は、打切りことになります。しかし、打切りを受けた観測値を無視して解析を行えば、当然、分析結果には偏りが生じます。完全に観測されたデータに、観測を打切られたデータを加えて、いかに偏りのない分析結果を導くか。時間を観測するには時間がかかることはやむを得ないこととしても、そのなかでいかに短期間に有用な分析結果を導くか。それがサバイバルアナリシスの面白さです。を受けるアで時ナ間リを分シ析すスるサバイバル1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 ●数理統計学●非協力ゲーム理論の均衡に関する研究R.E.ルーカス(アメリカ)●合理的期待仮説によるマクロ経済学の再構築J.A.マーリーズ(イギリス)W.ヴィックレー(カナダ)R.C.マートン(アメリカ)●非対称情報下の誘因の経済理論M.S.ショールズ(アメリカ)●デリバティブ価値決定の新手法A.セン(インド)●厚生経済学に対する数々の貢献R.A.マンデル(アメリカ)●為替制度と金融・財政政策及び最適通貨圏J.J.ヘックマン(アメリカD.L.マクファデン(アメリカ)●選択的サンプル分析の理論と手法の開発●離散的選択の理論と手法の開発J.E.スティグリッツ(アメリカ)●非対称情報経済の分析D.カーネマン(アメリカ/イスラエル)V.L.スミス(アメリカ)●不確実性下の意思決定についての心理学と経済学の統合●実験の実証経済学の手法としての確立R.F.エングル(アメリカ)●経済データの変動性に対する分析手法の確立C.W.J.グレンジャー(イギリス)●非定常データ間の関係に関する分析手法の確立F.E.キドランド(ノルウェー)E.C.プレスコット(アメリカ)R.J.オーマン(イスラエル/アメリカ)●経済政策の時間整合性と実物的景気変動の分析T.C.シェリング(アメリカ)●紛争回避、協調関係構築へのゲーム理論の応用E.S.フェルプス(アメリカ)●マクロ経済政策における異時点間のトレードオフに関する分析L.ハーヴィッツ(アメリカ)E.S.マスキン(アメリカ)R.B.マイヤーソン(アメリカ)●メカニズムデザインの理論の基礎の確立P.クルーグマン(アメリカ)●貿易パターンと経済活動の立地の分析E.オストロム(アメリカ)O.E.ウィリアムソン(アメリカ)●経済的ガバナンスの分析D.モーテンセン(アメリカ)P.ダイアモンド(アメリカ)C.ピサリデス(イギリス) ●労働経済におけるサーチ理論C.シムズ(アメリカ)T.サージェント(アメリカ)●マクロ経済の原因と結果をめぐる実証的な研究A.ロス(アメリカ)L.シャプレー(アメリカ)●安定配分の理論とマーケットデザインの実践E.ファーマ(アメリカ)L.ハンセン(アメリカ)R●.資シ産ラ価ー格(のア実メ証リ分カ) 析J.ティロール(フランス)A.ディートン(アメリカ/イギリス)●市場支配力と規制●消費、貧困、福祉の分析O.ハート(アメリカ)B.ホルムストローム(フィンランド) ●契約理論に関する功績 )24プロフィール 山口県出身。1995年北海道大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学 北海道大学)。1995年東京理科大学助手、1997年北海道大学工学研究科助手、1998年帯広畜産大学助教授を経て2001年より現職。専門は「多変量解析」、「生存時間解析」。2005年日本統計学会小川奨励賞受賞。AG..AM..アスペカンロスフ((アアメメリリカカ))JJR...CFゼル..ハナテーッンサシ(ュード(ニイ(アツメア)リメリカカ))

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