北海道大学 文学部 2024
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13History and Anthropology教員から日本史学研究室 橋本 雄教授 「歴史が好き」という学生が、しばしば我々の研究室に進学してきます。ただし、そこで彼ら彼女らの念頭にあるのは、ほぼ例外なく高校までの「歴史」。要するに、誰かが作ったストーリーをなぞるものに過ぎません。一方、我々が大学でやっている「歴史」は「歴史学」。高校までの「歴史」とは違って、新たな仮説を創造する、熱い(!)研究分野です。もちろん、手前勝手なやり方では説得力がありません。長い伝統のなかで培われた学問独特の作法があります。そのなかでも一等難しいのが、史料(資料)の扱い方。いわゆる史料批判ですね。その作法を習得するのが、大学での歴史研究といっても過言ではありません。新たな知見の獲得に成功したときの喜びを、一緒に味わってみませんか。高知県立紙産業技術センターで古文書料紙復元の実験中歴史の研究は史料から―自らの手で問題を解き明かす喜び■■■■■■■■■■

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