北海道大学 水産学部 学部案内 2023
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9魚群の反応魚群の反応●水産経済学研究室教員:笠井(亮)・磯田海や大気などの環境中に含まれるDNA(環境DNA)を調べることで、生物を捕獲しなくても、そこに生息している生物の情報が得られます。 環境DNA解析により、水産生物だけでなく、絶滅危惧種等の希少生物の分布を推定することができます。 教員:向井・長谷川魚群探知機・ソナーといった超音波を使った音響機器を用いて、海洋の生物の量や分布を調べる研究を行っています。野外調査や水槽実験により、魚類や動物プランクトン等の生物の音響反射の特性を調べています。教員:佐々木・東条・チッテンデン海洋共生学分野の「水産経済学研究室」では、産業の構造を経済学や政策学、国際関係論などの視点から多面的に分析しています。最近は、水産業における外国人労働の問題や人材確保策の検討、国境海域における海洋利用問題などの研究を積極的に行っています。また、「国際教育ユニット」では、参加型保全・開発活動や環境レジリエンスを通して水産科学で世界と繋がる活動を行っています。海洋と共に生きる水産系持続性科学●国際教育ユニット水中には、魚から放出水中には、魚から放出されたDNAが漂ってされたDNAが漂っているいる河川下流域におけるニホン河川下流域におけるニホンウナギの環境DNA濃度ウナギの環境DNA濃度練習船での調査練習船での調査水槽実験水槽実験魚群探知機での観測魚群探知機での観測青色LEDに多く、長く集魚青色LEDに多く、長く集魚されるエゾメバルの群れされるエゾメバルの群れLEDによる集魚実験LEDによる集魚実験夜間に音響カメラで夜間に音響カメラで発見されたアザラシ発見されたアザラシ開発した深度・水温データロガーと装着したホッケ開発した深度・水温データロガーと装着したホッケ魚同士で音波通信するデータロガーと装着したサケ魚同士で音波通信するデータロガーと装着したサケ教員:大西・上野『アルゴ計画』は全海洋のリアルタイム観測をめざした国際プロジェクトです。 深層から表層までを自動観測するフロートによる公開データを用い、広く世界の海洋環境に関する研究活動に活用しています。教員:藤森・富安センサーやカメラといった測る技術や生物採集技術を用いて、漁業活動と生物の量・行動の関係を調べています。 船での野外調査、漁場や養殖施設での実験も行っています。 教員:宮下・山本・南海洋生物の回遊・行動・生態研究などを介した海洋生態系の総合的診断、およびシステム学的アプローチによる課題解決を目的とした持続的人間活動に関する研究を行っています。水中カメラと加速度センサーで水中カメラと加速度センサーで殻の開閉を高精度に計測する殻の開閉を高精度に計測するカキの行動計測カキの行動計測漁具・養殖方法の改良漁具・養殖方法の改良定置網での定置網でのアザラシの防除研究アザラシの防除研究教員:高木・安間・米山・前川・高橋養殖業を含む漁業の効率化を目指し、物理・工学的アプローチにより、漁具設計、漁場モニタリング、養殖システムの構築、行動計測、各種シミュレーションに関する研究を展開しています。 教員:阿部通信、テレビ、GPSの分野でお馴染みの人工衛星は、地球表面の7割を覆う海洋の表面情報を得るツールとしても利用されています。 私たちの研究室では、多岐に渡る物理・生物データを使い、グローバルな視点で海洋学・水産学の研究に取り組んでいます。養殖生産を対象とした養殖生産を対象としたシミュレーション技術の構築シミュレーション技術の構築漁具の数値シミュレーション解析と漁具の数値シミュレーション解析と魚類の遊泳行動実験魚類の遊泳行動実験近年観測可能になった人工衛星による近年観測可能になった人工衛星による海面塩分(Aquarius/SAC-D)海面塩分(Aquarius/SAC-D)養魚モニタリング手法の開発養魚モニタリング手法の開発大型曳航水槽大型曳航水槽●研究室の紹介海洋環境科学音響資源計測学海洋共生学海洋環境科学(海洋物理)漁業資源計測学生態系変動解析水産工学衛星資源計測学

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