北海道大学 水産学部 学部案内 2023
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15北方生物圏フィールド科学センターの紹介研究・実習内容研究・実習内容研究・実習内容(学内共同研究施設)スキューバ潜水と飼育、さらに遺伝マーカーを武器に、生き物たちの謎解きに挑戦しています。北の海に暮らす生き物の生態を明らかにし、自然と調和する方法を提案することを目標としています。研究・実習内容センター内にある水深6mの大型実験水槽では、開発したデータロガーを魚に装着する行動計測実験や、魚群探知機での計測実験など、様々な実験が行われており、その実験の様子は来館者が自由に見学できます。これらの施設を使って、学部学生や中高生向けの実習も行われており、マリンサイエンス分野の最先端を身近に感じられる施設となっています。洞爺湖では、漁業協同組合によりヒメマスやワカサギの増殖事業が行われています。実験所では、これらの水産資源の増減に影響を与える湖水環境条件、特にプランクトンの動態を解析しています。また、実験所に設置された魚道(人工河川)を遡上してくるヒメマスやサクラマスを材料として、水産科学院や環境科学院の先生が研究を行っています。魚類の初期発生機構を解析する基礎研究とドジョウの卵でキンギョを作る、他の魚に精子や卵を産ませたりする借り腹生産など発生工学の研究を行っています。STUDY CONTENTSTUDY CONTENTSTUDY CONTENTSTUDY CONTENT●施設紹介函館市国際水産・海洋総合研究センターHAKODATE RESEARCH CENTER FOR FISHERIES AND OCEANS2014年に開所した入居型の貸研究施設で、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター生態圏変動解析分野や函館水産試験場、公立はこだて未来大学のほか、水産に関わる様々な会社も居室を構えており、産学官連携を進めています。センターは函館湾のもっとも外側にある旧函館ドック跡地にあり、目前の岸壁には練習船「おしょろ丸」と「うしお丸」が係留されています。臼尻水産実験所太平洋に面した「臼尻水産実験所」は、北方系沿岸生物を材料とした教育と研究の拠点です。海岸にはたくさんの生き物が生息し、四季折々に景観が変わるエコミュージアムがあります。七飯淡水実験所函館近郊の七飯町に位置し、絶滅危惧種イトウを含むサケマス類15種25系統の他、チョウザメなど数多くの魚種を飼育している国内でも数少ない施設です。北方生物圏フィールド科学センターFIELD SCIENCE CENTER FOR NORTHERN BIOSPHERE洞爺臨湖実験所北方圏の国立水産系大学の臨湖実験所としては唯一の施設。 洞爺湖は、世界でも珍しい噴火の影響を受ける一方、飲料水として利用されており、環境保全上、極めて重要な湖となっています。

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