北海道大学 水産学部 学部案内 2023
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留学体験談海外からの留学生留学体験談留学体験談21スタンフォード大学 博士研究員田中 桜花トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム第4期に採択され、修士2年次を休学し1年間米国東海岸ボルチモアに研究留学をしていました。就活を始めるときに業績が無く履歴書を埋めたいと思い留学しました。留学先では 医学研究モデル生物の魚の一種ゼブラフィッシュを用い、脳内神経細胞が生殖機構に及ぼす影響を研究しました。自分の研究に客観的な意見をたくさんもらえる環境が良かったです。「その経験が、未来の自信」これはトビタテのスローガンです。ルームメイトとの大喧嘩など、心が折れることも多かったので自信がつくかは人それぞれですが、留学は自分の将来の選択肢を広げることができます。私は現在、米国の同研究室で博士課程を修了した後、博士研究員として研究職に就いています。海外大学院に行くなんて高校生の頃は考えられませんでした。その選択肢を知らなかったからです。これを読んでいる貴方はきっと留学が気になっているでしょう。勇気を出して留学について調べてみましょう。情報収集が大事です。日本にプラスして海外の研究室も比較対象に入れて検討すれば、幅が広がります。学部生は海外行ってみたい~くらいの気持ちで研究留学へ挑戦して良いと思います、自分の将来の選択肢が増えます。2015年に開始された本プログラムでは、シアトルのメインキャンパスを訪問後、離島にあるフライデーハーバー臨海実験所で講義、実習を行います。海洋環境・生物とその人間生活との関わりに関する講義や、潮間帯の生物採取・同定、実習船を用いた洋上実習、ホエールウォッチングやホエールミュージアム訪問など、内容は多岐にわたります。ワシントン大学は1861年に設立され、米国西海岸で最も古くからある名門大学の一つです。ワシントン大学とは、水産学部が1988年に部局間交流協定を締結、2016年には大学間交流協定も締結し、水産学部生だけでなく、多くの北大生が短期・長期で学んでいます。DEGBESSOU Voltaire Juste Background:I am DEGBESSOU Voltaire Juste from the West African country of Benin. I am now a master's student at Hokkaido University's Graduate School of Fisher-ies Sciences, where I am enrolled in the Division of Marine Bioresource and Environmental Science and study under the International Education Office.Purpose of coming to the Faculty of Fisheries, Hokkaido University:During my undergraduate studies at the Benin National University of Agriculture, I learned that Japan is a leader in the development of sustainable aquaculture and fisheries. After graduating, I ran a fish farm and worked as an aqua-culture technician, During that time, I met Japanese volunteers in Benin. We grew close and shared numerous stories about Japan, so in 2019, I decided to come to Japan to see if what I had been informed was true. I consequently received a Japanese Govern-ment (MEXT) scholarship to enroll at Hokkaido University and learn from the best. Hokkaido University imparts information needed to meet new challenges, tackle world problems, and prioritize the SDGs, which is why Hokkaido University is now one of the world’s top ranked university’s for research and education focusing on several of the SDGs. During my study, I want to learn as much as possible so that I can help Benin and other countries achieve sustainable development.海洋生物科学科4年(寄稿時)二通 健太現在、北大の大学間協定を利用してノルウェーのベルゲン大学に1年間留学しています。ノルウェーに来て衝撃を受けたのは、スーパーに並ぶ魚が全く見たことのない魚だらけであったことです。ノルウェーは大西洋に面しています。そのため、太平洋では絶対に見られない魚が当たり前に見られます。シロイトダラ、クロジマナガダラ、ヨーロピアンヘイクなどが良い例です。学部卒業程度の知識を既に身に着けていたはずの私でしたが、ノルウェーに来て早々見たことのない魚を目にして、いかに自分が限られた世界しか見てこなかったのかを痛感しました。日本は太平洋に浮かぶ小さな島国です。日本にいるということは、太平洋という物理的な制限を伴います。私は太平洋を出て初めて、自分がどんな場所にいたのかを知ることが出来ました。この留学が無ければ、私は一生気付くことはなかったでしょう。大西洋はどんな場所だろう?その好奇心が私をノルウェーへと導き、世界が思っていたより大きく広いことを教えてくれました。海洋生物資源科学専攻 資源生物学講座 修士課程2年(寄稿時)桑原 凪沙フライデーハーバー周辺は風光明媚で、巨大なヒトデやケルプ、多種多様な魚類、ゼニガタアザラシやトド、シャチなどの海棲哺乳類を身近に見ることができ、私は日本に帰国したくなくなるほど、この地の魅力に取り憑かれました。講義や実習では、ワシントン大学に所属する研究者の方々が、学部生である私たちのレベルに合わせて分かりやすく解説してくださるため、紹介される専門分野それぞれに興味を持ってプログラムに取り組むことができました。また、講義外にも研究者の方々にキャリア形成や研究活動についてのお話を聞く機会があり、このプログラムは私が専門分野や進路を選択する上で、大きな指針となりました。海外のフィールドで、学部問わず集まった仲間と海洋生物について学び将来について考えるという、水産学部生にとって貴重な経験をすることができました。ワシントン大学シアトルキャンパスにて(2019年8月)短期留学スペシャルプログラムHumans and Marine Environment (米国ワシントン大学)

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