17Linguistics and Literature教員から日本古典文化論研究室南 陽子准教授言語・文学コースは、一つの文化現象に対して多面的かつ専門的なアプローチができる場所です。私の演習授業では、欧米文学、日本古典文化論、中国文化論、映像・現代文化論、言語科学の各研究室の学生たちが自分の得意な方法で、井原西鶴『本朝二十不孝』に描かれた20人の「親不孝者」の話を読んでいます。「孝」の歴史的変遷を整理する人、リズミカルな文章を音声学から解析する人、今の自分の問題に引き寄せて「親不孝」を考える人。同一テキストから複数の論点が見出される驚きに触れつつ、「自分の考えたいこと」を存分に掘り下げられる貴重な数年間を充実したときにして欲しいと思います。日本文学演習、『本朝二十不孝』授業風景ことばが繋ぐ昔と今、他と我―北大文学部「親不孝」の授業―■■■■■■■■
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