■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■HOKKAIDO UNIVERSITY 2024 GUIDE BOOK 「憲法」は、国家の最高法規であり、国家権力を縛ります。行政法は、行政と市民の関係に関わる法律群をカバーします。国際法は、他国との関係で国家権力を制約します。「公法」は、国家権力と法について、憲法、行政法、国際法などを学びながら考えます。 「社会法」は日常生活に密接に関わる出来事を扱います。具体的には労働者、高齢者、あるいは消費者に焦点をあてた法を学びます。身近な“生活”という視点から社会・世界を分析検討する営みが、社会法の醍醐味といえます。 法律について重点的に学習し、法律知識を前提とした専門的な職業に就くことを目指したスペシャリスト養成のためのコースです。 憲法、民法、刑法、商法、行政法などの基本科目を学んで土台を固めたうえで、自らの興味に合わせて国際法、知的財産法、労働法、経済法、社会保障法などを選択して履修することができます。卒業後に目指す分野 法科大学院への進学を経て司法試験を突破しての法曹(裁判官・検察官・弁護士)、司法書士、行政書士、税理士、弁理士などの法律専門家や、民間企業の法務部員、公務員等の行政官などのほか、研究大学院への進学を経て法律学の研究者を目指すこともできます。公法●憲法 ●行政法 ●国際法 社会法●労働法 ●社会保障法 ●経済法民事法●民法 ●商法 ●民事訴訟法 ●国際私法 ●知的財産法 「民事法」は、人と人の間にどのような権利や義務があり得るのかについて、また、そのような権利や義務を実際に実現する方法について、いかなるルールを作っておくのが適切なのかを考える法分野です。基礎法学●法哲学 ●法社会学 ●法史学 ●比較法 ●法と経済学 我々を取り巻く法は何を目的とし、どのように組み立てられてきたのか。人々の自由や平等はどのように保障されているか。その保障はどのように変化し、様々な社会に応じてどう異なるのか。「基礎法学」は法そのものの意義や価値を学びます。法学部INFORMATION北海道大学 法学研究科・法学部教務担当〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 TEL:011-706-3120 社会の多様な分野で活躍することを目指し、その前提となる法的素養と政策判断能力、さらには幅広い視野と国際感覚を身につけたジェネラリストを養成するコースです。 自らの関心・進路に合わせた5つの履修モデル(①行政・ガバナンス ②ビジネス ③市民生活 ④歴史・思想 ⑤国際)があります(重点学習領域履修認定制度)。卒業後に目指す分野 公務員、外交官、国際機関職員、民間企業、ジャーナリスト、政治家、教員、NGO職員、法学政治学の研究者などが進路として想定されます。また、公共政策大学院や研究大学院へ進学してさらに高度の知識を身につけることもできます。 「刑事法」は、「犯罪」と「刑罰」を扱う学問です。「犯罪」とは、刑法に規定された違法で有責な行為を言います。この「犯罪」に対し科される「刑罰」のあり方、考え方、手続きなどを学びます。刑事法●刑法 ●刑事訴訟法 ●刑事政策政治学●政治学 ●行政学 ●国際政治 ●政治史 ●政治思想史 世界、国内の政治問題から将来を左右するシグナルを見抜くには思想や歴史を理解することが重要です。その中に対立を克服するカギが潜んでいるからです。カギの発掘により問題の処方箋を描き、法律、政策に組み上げが可能となります。「政治学」は法、制度、政策の創造を学びます。詳しい情報はホームページ・法学部デジタルパンフレットで https://www.juris.hokudai.ac.jp/│47※早期卒業制度 法曹養成プログラムまたは大学院進学プログラムに登録した学生のうち、成績優秀者は、3年次終了時に学士(法学)の学位を取得し、大学院に進学することができます。法専門職コース社会科学の小宇宙を学ぶ2つのコース法学部の授業を構成する6つの分野総合法政コース
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