北海道大学 工学部のすべて 2025-2026
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School of Engineering, Hokkaido University 2025-2026▶電子が作るらせん構造−カイラル電荷密度波−▶光により金属ナノ構 造 / 半導体間でおこる電荷分離▶2次元フォノニック結晶中に設けられたL字型導波路における音響波の伝播イメージ▶ 超 流 動ヘリウムの懸垂液滴の運動▶Zn-Mg-Ho正20面体準結晶のX線回折パターン▶グラフェン上の原子・分子イメージング教授 松尾 保孝│准教授 石 旭■主な研究テーマ●生物模倣表面による新奇物理現象の探索●ナノ表面作製の新プロセス開発●金属ナノ構造による光機能材料の開発●光エネルギー変換システムの構築教授 松田 理│准教授 土屋 聡■主な研究テーマ●時間分解2次元超音波イメージング●フォノニック結晶●音響メタマテリアル・力学系メタマテリアル●トポロジカルフォノニクス●THz超音波●超高速分光教授 野村 竜司│助教 谷 智行■主な研究テーマ●非平衡下における量子液体や量子固体の可視化●超流動液滴の滴下と振動●超流動流体力学●量子固体の成長動力学准教授 高倉 洋礼│助教 柏本 史郎■主な研究テーマ●準結晶・近似結晶の探索・結晶成長●準結晶の構造物性●高次元結晶構造解析●複雑構造合金結晶●低次元物質の電子物性准教授 内田 努│助教 山崎 憲慈■主な研究テーマ●グラフェンを応用した生体1分子観察●原子分解能イメージング手法の開拓●生体分子と水の相互作用●水の構造化による細胞保存制御2006年3月 工学部 応用物理学科 卒業2008年3月 大学院工学研究科 応用物理学専攻 修士課程 修了2011年3月 大学院工学研究科 応用物理学専攻 博士後期課程 修了教授 市村 晃一│助教 迫田 將人■主な研究テーマ●カイラル電荷密度波 ●電荷・スピン秩序のSTM観察●超薄膜における膜厚依存巨大抵抗振動●DNAの電子状態表面は異なる材料・相状態が出会う場で、身近な物理現象を垣間見ることができます。この表面にナノスケール構造を配置すると新奇の物理現象が発現することがあります。これまでに無いナノ表面構造を創り出す方法の研究、その表面で発現する現象の解明から、持続可能な社会に貢献するデバイス作製を目指します。最先端光・音響技術を駆使し、ナノメートル波長の超音波を用いた新しい顕微分光技術等の開発や、それらを用いた物性研究を行います。従来の光学顕微鏡では観察困難な試料中のナノスケールの構造や力学的特性のマッピング、有機導体の超高速電子ダイナミクスの観測、超高周波音響素子の動作の可視化、人工音響構造を使った新しい物理・技術の開拓等を進めています。超流動とは、本来ミクロな世界の物理を記述する量子力学が、マクロなスケールまで拡大して現れた現象です。超低温まで温度を下げることによってはじめて可能になり、粘性の消失、永久運動、物理量の離散化など、日常感覚からするとあり得ない振る舞いを見せます。粘性によって隠れていた未知現象を、超流動ヘリウムやヘリウム結晶を用いて見出すことを目指しています。原子の配列に準周期という秩序をもつ準結晶のような物質群における原子的構造とその物性の理解はまだ発展途上です。物質科学の基礎としての原子的構造の解明、構造と物性の関係の理解の延長線上には、次世代の物質・材料としての応用の可能性が拡がっています。時に神のなせる技としか思えないような数々の生命現象も、実は美しくかつ巧妙に制御された物理法則で成り立っています。当研究室では、先端技術を駆使して、原子レベルから細胞までのマルチスケールにおいて、一見複雑に見える生き物の神秘を解き明かすことを目指します。トポロジーとは、連続変形では変わらない性質に着目する概念です。私たちは、トポロジーを切り口とした新しい固体物理学を展開しています。リングやメビウスの帯などの結晶の形や、電子分布についてのトポロジーに由来する特異な超伝導や電荷密度波について調べています。13│未来へと続く道は、研究室から始まる。物理学を応用して社会に役立てる。物理的アプローチで生命の根源に迫る。ナノ構造の新しいフィールドを拓く。世界を変える発見が、待っている。新奇現象を発現するナノ表面創製光と音と物質の物理学超流動体が示す新現象の探索と解明準周期秩序を持つ物質 : 準結晶ナノバイオテクノロジー─分子、原子を観るトポロジーが拓く新しい理工学私は現在、株式会社日立製作所において、先端材料に係わる研究開発に従事しています。日立グループでは、多種多様な工業製品を開発しています。入社後、ハードディスク、変圧器、産業用インクジェットプリンタなど、さまざまな製品の材料開発に携わってきました。北大在学時は材料が発現する基本的な物理現象を研究対象としており、現在のような製品開発に直結する仕事は、大学時の研究と大きく異なります。しかし、すべて製品の研究開発において、北大で学んだ応用物理学を中心とした知識・経験が生きています。新製品開発や、既存製品の性能向上を図るためには、その製品が「どのように機能を発現するか」を深く考察することが必要です。そして、このようなメカニズムを考察する学問が応用物理学です。近年、工業製品におけるAI・ビッグデータ活用が進んでいます。利便性が上がっていく一方で、物事のメカニズムを考察できる人が少なくなっていくように思います。ますます応用物理学者の価値が高まっていくと思います。ぜひ北大でさまざまなことを学んでください。部活やアルバイトなども含め、大学時代のさまざまな経験が皆さんの未来につながっていくと思います。応用物理工学コース研究室紹介ト ポ ロ ジ ー 理 工 学 研 究 室https://exp-ap.eng.hokudai.ac.jp/│卒業生からのメッセージ光 電 子 ナ ノ 材 料 研 究 室https://nanostructure.es.hokudai.ac.jp/量 子 機 能 工 学 研 究 室https://kino-ap.eng.hokudai.ac.jp/j-index.html超 流 動 物 理 学 研 究 室https://sites.google.com/elms.hokudai.ac.jp/lowtempphyslab/結 晶 物 理 工 学 研 究 室https://sites.google.com/elms.hokudai.ac.jp/crystalphyslab/ナ ノ バ イ オ 工 学 研 究 室https://nanobiotech.xsrv.jp/會田 航平さん株式会社日立製作所 研究開発グループ テクノロジーイノベーション統括本部 材料イノベーションセンタ先端材料研究部応用物理学研究者が社会を牽引する未来 を 拓く知 が 集まる未来 に 挑 む 先 輩 が いる

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