茨城大学 人文社会科学部 学部案内 2021
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 入学した当初は、「大学でこれをやりたい!」という明確な目標がなく、焦りを感じていました。しかし授業を受けたり、仲間と話したりするうちに、「当たり前を疑い、データから社会を読む」という面白さに惹かれ、3年生から社会意識論ゼミナールに所属しています。 ゼミ活動をする中で感じた、高校までの学びと大学での学びの最大の違いは、「問いは自分で見つける」、そして「みんなで答えをじっくり考える」という点です。私の個人研究のテーマは、性的マイノリティと教育です。先行研究で明らかにされていない点を発見し、問いや仮説を考え、分析を進めます。研究の成果報告に対し、自分とは違った視点から鋭い意見をもらえたときや、遠慮なく指摘をし合い議論をする時間は、とても充実しています。 学んでいると、不思議と「なぜ」は尽きません。それらを自分でみつけ、仲間と一緒に解こうとすることに、きっと大学で学ぶことの意義があるのだと思います。研究テーマをはっきりとしたものにするため、用語のグルーピングや、グループ間の関係を見つけるKJ法という手法を用いた情報の整理を、ゼミ生全員で行いました。授業でインプットした知識を効果的にアウトプットでき、より深い学びに繋がりました。「学んで問う」を、仲間と一緒にCAMPUSVoice02 私は地方政治に関心があったので、データを用いた統計分析や地域に根ざした実践的な学びができる国際・地域共創メジャーに進みました。 私の所属している地方政治論ゼミナールでは、学部主催の「茨城の魅力を探求し発信する高校生コンテスト」に学生スタッフとして協力しています。地元の課題を肌で感じている高校生と、研究の視点から課題へのアプローチを学ぶ茨大生が、ともに茨城の魅力向上に貢献できることにやりがいを感じています。 また、国際・地域共創メジャーの授業である「社会調査演習」では、実際に地域へ出向いてフィールドワークをおこなったり、データを用いた量的な分析をおこなったりすることができます。指導教員のもと、履修生とお互いに話し合いを重ねながら調査の企画・実施を進めていくのは貴重な体験でした。 このように諸地域の課題に対して、どのように地域資源を活用し、解決するのかを現場で考えることができるところが、現代社会学科の強みです。「茨城の魅力を探求し発信する高校生コンテスト2019」の記者会見後に撮影した茨城県議会議長室での写真です。県内の高校からの応募が数多くあり、様々なメディアにも取り上げていただくなど、活動の成果を実感しています。地域のなかで課題を見つめるCAMPUSVoice01CAMPUS Voice現代社会学科臺 緋里 ﹇明秀学園日立高等学校出身﹈現代社会学科磯崎 昌音 ﹇土浦日本大学高等学校出身﹈28 College of Humanities and Social Sciences

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