茨城大学理学部
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1地球環境科学コースがめざすもの2教育内容の特徴3研究内容・学問分野 本コースでは、地球表層の地形・地層・岩石・化石や、地球内部の物質や構成、海洋や大気の構造、隕石などの惑星物質や太陽などの天文現象を対象として、人類を取り巻くさまざまな環境について広い視野から教育・研究しています。本コースの学問分野の多くは、社会からの要請に応じて進展してきました。環境問題への対応や、防災や地域開発への対応など、社会に直接役立つのが大きな特徴です。 学生が地球環境科学の全体像を把握できるよう、1年次に入門的授業を、2年次以降に専門的な授業を受けます。実験や実習、野外実習に重点を置くのも本コースの特色です。3年次には「地球惑星科学プログラム」または「地球科学技術者養成プログラム」のいずれかを選択することになります。地質学地層、堆積岩、海底堆積物、化石から地球環境の変遷、過去の気候・海洋変動、地質時代の生態系や生物進化、地域の地質を復元する研究太陽惑星系科学太陽観測や宇宙天気、隕石の分析や太陽系天体の探査など、太陽や太陽系の惑星のなりたちを解明する研究大気科学大気科学(気象・気候・大気環境)では、地球温暖化・大気汚染・気象災害・気象予測など大気が関わる諸問題を研究地形学地層や地形には、過去の環境や出来事、災害の記録が残されていることを利用し、湖や海岸に見られる地形、土地の成り立ちと災害の関わりを研究火山学火山噴出物の露頭観察と岩石の分析データから、火山の成り立ちや噴火の様相、マグマ溜まりの変遷といった、マグマ活動を解明する研究地震学地震の際の地球の揺れ方に着目した、地震波を用いた地球内部構造の推定や、震源での破壊の特徴、地震発生予測(地震予知)の研究地球環境科学は、46 億年の悠久の地球史を探求するロマンと、環境問題や防災への対応を通じた社会貢献の、二つの側面を持っています。地球と人類の未来に関わる問題を一緒に考え、勉強しましょう。▲地球科学巡検 (北海道の樽前山における火山地質の調査)▲理学部G棟1階 地球環境資料展示室の岩石・鉱物・ 化石展示▲気象観測実習の様子(草津町にて)▲房総半島での野外調査▲理学部屋上での太陽観測地球環境科学コース卒業生の進路 本コースで学んだ卒業生の多くが、さらに高度な専門性を修得するために大学院に進学します。学部卒業生と大学院修了者の主な進路は、技術系の国家公務員や地方公務員、環境アセスメント・環境分析会社、地質・土木コンサルタント会社、材料開発、建築会社、測量会社、気象情報・予報会社、コンピュータ技術者・情報産業などです。また、中学・高校の理科系教員にもなっています。さらに、大学院博士後期課程に進学することで、研究者への道も開かれています。Earth Sciences地球史46億年のロマンを追い人類の未来を考える\地球環境科学コース/

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