茨城大学 人文社会科学部 学部案内 2025
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2 College of Humanities and Social Sciences 社会が急速に大きく変化する中にあって、私たちは社会の課題対応能力を高めていく必要に迫られています。さまざまな苦難にしなやかに対応し、「望ましい社会」を実現するためには、常識を問う知の力、論理的思考と分析力、そして共感や対話に基づく構想力が必要です。今後、ますますデータ駆動型社会に向かって進んでいくと思われますが、その功罪を見分ける力、そこでどのような価値を実現しようとしているのか、という物事の本質を見極める能力がさらに求められているように感じます。  人文社会科学部では、文系総合学部として人類の知的財産である人文科学や社会科学の学問的な知見やものの見方や考え方、分析方法などを学んでいきます。「地域」の問題が直接・間接にグローバルな政治経済や文化の動きともつながっていることを認識しつつ、時空間を自由に行き来しながら、社会課題の背景や解決に向けて知的鍛錬を積み重ねていきます。 大学進学をめざす高校生の皆さん、グローバルとローカル、そして専門知とフィールド(地域)を行き来しながら、社会課題を解決する力をともに鍛えていきましょう。人文社会科学部での学びと実践が、皆さんの可能性を広げる場となることを願っています。経歴・2004年 講師として本学に着任・2014年 人文学部・教授 (学部改組により2017年人文社会科学部・教授)・2014年度以降、学長特別補佐(ダイバーシティ担当)、図書館長などを担当・東日本大震災と福島原発事故における環境・健康影響とそれをめぐる市民活動や被災者支援を主に研究人文社会科学部 学部長 原口 弥生社会課題を解決する力をともに鍛えよう時空間を自由に行き来し知的鍛錬重ねて

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