1 みなさん、こんにちは。 茨城大学農学部は「食生命科学科(定員80名)」及び「地域総合農学科(定員80名):応用植物科学コース、地域共生コース」のカリキュラムの下で教育・研究を行っています。農学部生は、講義・演習・実験・実習等を通じて現在の農学に関わる基礎及び専門知識を学び、農学分野の抱えている問題・課題を知り、卒業論文の執筆を通じてそれらのより良い解決法を探求していきます。本学農学部のカリキュラムは、学修した知識・経験・成果に基づいて、社会に出てからもそれぞれの分野で学び続けながら活躍できる人材を育成できるように設計されています。 農学が対象とする研究分野は地球規模で広がり続け、新たな課題が生まれ続けています。その潮流の中で、これから入学されるみなさんが新たに発見する課題もあることでしょう。現在、世界中で、安心・安全な食の実現、環境と調和した持続可能な農業とそれを担う人材が求められています。豊かな農業の成長は、地域の活性化にも大切です。農学部では、生物や化学、物理といった自然科学に加え、歴史や経済などの社会科学についても学び、食料生産・食品の研究開発・加工・流通などそれぞれの知識や技術を修得し、国内はもとより国際的に活躍できる「食と農」のプロフェッショナルを育成しています。さらに、スマート農業の進展を踏まえ、AI・データサイエンス教育にも力を入れています。 そのため、より高度な教育・研究を推進させるため、附属施設等を着々と整備しています。附属農場は2018年度から「国際フィールド農学センター」へと改組し、2020年12月にはASIAGAP(アジアギャップ)を取得しました。また、2019年度には食品衛生管理の国際規格HACCPの教育や、企業との共同研究が可能な実験室・研究室・講義室等を備えたフードイノベーション棟が完成し、実験実習でも利用されています。本学では地球温暖化の適応と緩和に向けた研究をさらに強化していくことにしており、阿見キャンパスにある遺伝子実験施設の改組も予定されています。これらの施設の充実と教育研究での新たな取り組みが一体となって、農学部では優れた人材の育成に努めて参ります。 農学部教職員一同、食や農業の分野での主役となって活躍してくれるみなさんのご入学を心よりお待ちしています。地域の自治体や企業、農家の方々と連携した講義や実習を通じて、地域とグローバル社会の抱える課題を理解させ、それらを解決に導くために必要な考え方や分析力等を身につけさせる。初年次からの英語の学修に加え、農学や食品分野で必要な専門用語等に関する英語力と、専門職業人としてグローバルに活躍するために必要な英語力を、専門科目を通じて学ばせる。地域や海外をフィールドにした体験型実習や講義により社会の多様性を理解させ、複雑な現代社会の課題を解決するための協調性、コミュニケーション能力等の汎用的能力を身につけさせる。課題解決能力実践的英語能力地域理解と国際理解農学部長 宮口 右二茨城大学農学部が目指す教育地域から世界の「食と農」に貢献する生産・研究開発・流通のプロを育てます
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