岩手県立大学 入学案内2020
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看護学研究科(大学院)修了生Message研究成果を現場のケアにいかしながら、認定看護師として地域医療を支えていきたい。私は、皮膚・排泄ケア認定看護師として、臨床経験を積んできました。しかし、困難な課題を研究的視点から解決に導いていける思考を身につけたいと考え、大学院に進学しました。現場で抱えていた褥瘡ケアの課題を研究テーマにし、「経口挿管チューブによる粘膜損傷の特徴と局所要因の検討」について取り組みました。看護研究の思考や手法を学べたことはもちろん、他大学との交流で新たな刺激を受け、幅広い分野の先生方のアドバイスを得られたことも大きな力になりました。病院の協力で研究に必要な臨床データを得ることもでき、学びと実践を結びつけながら研究できたことも良かったと思います。現在は、大学院での研究結果を臨床にもフィードバックし、褥瘡予防ケアにいかせるように頑張っています。学びを通して「患者さんに寄り添うケア」の大切さを再認識できましたし、医師に対しても確たる根拠を持って考えを伝えられるようになりました。大学院での学びを後輩の育成にも役立てながら、もっと活動の場を広げ、地域医療に貢献してくことが目標です。小おのでら野寺 直なおこ子さん [平成29年3月博士前期課程修了]岩手県立中央病院特任看護師/皮膚・排泄ケア認定看護師本研究科では、『実践・実証』を大切にした教育研究に取り組んでおり、実践家の関心や問題意識が研究の原点となっています。実践の場での素朴な疑問や検討課題を研究テーマとし、多様な研究手法によりこれまでの日常業務では明らかにできなかった内容を解明する、あるいは新たな看護技術や理論を創出する実証研究を行っています。博士前期課程では、高度な知識と研究的視点を持った優れた看護実践者を育成することを目指しています。共通必修科目となっている「看護研究法Ⅰ・Ⅱ」により研究の進め方を体系的に学ぶことができます。そして博士後期課程では、指導的実践者や看護研究者などの高いレベルの人材育成を目指しています。看護学をさらに発展させるために独立して研究に取り組む能力を修得することができるように指導しています。本課程は看護実践者と教育・研究者との知の融合の場であり、臨床現場で得られた経験知を確かな科学知にするための機能を果たしています。❶人間に対する温かく深い関心❷看護の実践的課題に対する関心❸看護の専門性をいかし人間の健康や幸福に対する関心❹看護の社会的貢献や国際的な活動に対する関心 ❶向上心豊かで、自ら積極的に学ぶ姿勢❷他者への思いやりや共感する姿勢❸社会人としての常識や良識を持つ誠実な姿勢❹協調性と責任感に富む姿勢※平成31年4月現在アドミッション・ポリシー関心姿勢入試ガイド博士前期課程博士後期課程取得できる学位修士(看護学)博士(看護学)取得できる資格、教員免許状CNSコースでは専門看護師認定試験受験資格(小児、慢性疾患がん)、指定された授業科目の履修により養護教諭専修免許状取得(養護教諭一種免許状取得者に限る)修学年限2年以上3年以上看護学研究科研究科長武田 利明Faculty of Nursing16

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