岩手県立大学 入学案内2020
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社会福祉の核となる科目を学びながら、一方では実践で必要とされる知識や技能の習得を図り、他方では研究課題を広く深く探求することを目指します。具体的には、体系的に展開する講義、福祉施設などで行う実習、地域の現場に足を運ぶフィールドワーク、少人数の演習など、バラエティに富んだカリキュラムを提供しています。また、カリキュラムは基礎の学びを終えてから応用へと進むのではなく、基礎と応用との間を往復しながら学習を深めていけるように構成することによって、基礎的な学習を新たな視点から見直し、主体的に学ぶ教育を重視しています。さらに、通常の講義とは別に、少人数の演習を1年次から開始し、実習や実習前後の指導も一人ひとりにきめ細かな指導を行います。3、4年次には、5~6人のゼミで専門的に学びます。一方で、少人数グループ間の交流を図るために、お互いの学習成果を交換し合う報告会も行われます。1基礎と応用を往復するカリキュラム演習やゼミは少人数制で指導地域と学生とがともに学び合う「フィールドラーニング」を目指しています。具体的には、学生は実習やボランティアで地域に出かけ、その体験を通じて、地域のニーズに応える活動や、地域の課題解決に向けた活動を学びます。また、地域の様々な人々と触れ合うことで社会性を身につけ、地域をよく知り深く関わることで、地域に対する親しみや愛着が強まります。これまでに、大学のある滝沢市や盛岡市を中心に、県北や内陸部、沿岸部で様々な地域貢献活動を展開しています。2地域と学生がともに学び合うフィールドラーニングを目指す社会福祉を学ぶ上で、「福祉実践」の場で起こっている問題に直接関わり、支援を必要としている人たちと問題解決の方策を一緒に考え、取り組んでいく能力や資質を養うことが重要です。そこで社会福祉学部では、福祉施設や専門機関で行う社会福祉実践の総合的な実習を通して、多様な視点と社会福祉の価値、知識、技術を有する福祉専門職の養成を行うために、実学・実践的な学びを重視しています。そのような学びを支援するために、実習教育の企画、実習施設・機関との連絡・調整、実習に関連する学生指導など、実習教育の運営全般に関わる専門部署として「実習教育開発室」を設置しています。実習ごとに専任スタッフを配置し、学生の相談に応じたり、きめ細かく指導・支援するのはもちろんのこと、実習教育に関する調査・研究、研修会の実施など、「福祉実践」と「教育・研究」との橋渡しを行うことも目指しています。3学生個々の実践的学びを「実習教育開発室」でサポート学びの特徴23Faculty of Social Welfare社会福祉学部・社会福祉学研究科

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