岩手県立大学 入学案内2020
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時代と社会の変化とともに福祉に求められるものは変化しますが、過去に例をみない人口減少、少子高齢社会を迎え、ますます人々の生活ニーズは複雑化・多様化しています。そのために、生活の中で生じる様々な個別的な福祉課題に対処するための実践的で直接的な援助と、それを実現するための制度・政策的アプローチなどの間接的な援助とを統合的に学ぶ必要がますます高まってきています。社会福祉学科では地域やコミュニティを基盤にした生活の視点から両者を統合し、人間とその生活を支援するための分析力や構想力、問題に対処するための実践力を高めることを目指します。社会福祉学科生活者の視点で「社会」福祉を考える地域では高齢者や障がいのある人など、支援を必要とする人が増える一方で、将来の生活や仕事への不安は若者にも広がっています。これらの課題への対応に必要な制度・政策を、生活者の視点で考えます。具体的には、福祉サービスを運営・管理・提供する自治体や専門機関などの組織について理解を深め、それらの連携について研究します。また、人と人とをつなぐ福祉システムを作り出す上で必要な知識と技能を学び、人間への理解力や社会のあり方への判断力の向上を目指します。ユニバーサルな福祉社会の実現を目指す人々が生活を営む単位には、コミュニティやそれを構成している様々な集団がありますが、ともに生きる社会を創るには様々な課題があります。そうした地域や組織、集団などの課題を解決するために、情報通信技術、生活環境の創造、地域マネジメントなどの関連領域を含め、すべての人がそれぞれの違いを実現する方法や技術について学びます。その人の望む暮らしを支援する社会福祉実践のための理論と技術を習得し、特に直接的な対人援助において必要とされる専門的な能力を養うことを目標にしています。社会福祉の援助をする上で必要な価値観や基礎理論、ソーシャルワーク援助技術、支援の効果測定のための調査・評価方法など、支援を必要としている人に対する社会的・身体的・精神的な側面への理解に基づく統合的なアプローチを学びます。コミュニティ福祉系臨床福祉系お宅に訪問しての実際の調査の様子事前調査として、高齢者サロンを体験高齢者がコミュニティで活躍する場を広げるために、スマートフォン利用などの研修に学生と一緒に取り組んでいます相談援助演習でのプレゼンテーションとロールプレイの場面多様な地域の方々と教職員が交流をしながら、問題解決のための要望やアイデアを出し合い、一緒に行動しています福祉政策系Faculty of Social Welfare24

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