岩手県立大学 入学案内2020
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Laboratory研究室クローズアップ!社会福祉学部は、福祉政策系・コミュニティ福祉系・臨床福祉系・生涯発達支援系・福祉心理系の5つの教育系に分かれています。それぞれでどんな研究活動が行われているのか、研究室をのぞいてみましょう。「イギリスの福祉政治」「海外の福祉国家」が研究テーマで、「移民が多いイギリスの社会福祉制度から、外国人労働者が増えている日本が学ぶべき点は多い」と日野原講師。また、各国の福祉制度にはその国の歴史・宗教・政治などが関わるため、福祉を通じて外国の知識を深めることを望んでいます。「障がい者の心理」などの研究や臨床心理士としての実務経験を活かし、高次脳機能障がい者の社会就労や東日本大震災の被災者の心の健康を支援。「人を知りたい、人の役に立ちたいという思いが土台である心理学の学びは、福祉の現場以外でも有用なので、活用してほしい」と期待しています。「地域福祉」をテーマに、地域の高齢者の生活問題や実態を研究しています。昨年度からは、過疎高齢化が進む奥州市衣川の北股地区で、生活支援を希望する住民と支援したい学生をマッチングするシステムの構築を研究中。これにより、地区のコミュニティ機能の強化・活性化を目指しています。医療ソーシャルワーカーや災害派遣医療チームなどでの経験を活かし、医療ソーシャルワークや現任者教育、災害支援を研究しています。医療ソーシャルワークでは、患者が何を大事にして生きていきたいかに着目して支援することが重要であり、その仕事のおもしろさややりがいを伝えたいと考えています。認知症ケアや遺族のグリーフワークを研究する柏葉准教授は、平成29年に県北地区初の認知症カフェを立ち上げました。このカフェの大きな特徴は、本学の学生など若者と地元の高齢者が交流していること。誰もが住みやすい社会の実現に向けて、今後も学生たちの積極的な関わりを願っています。日野原由未講師の研究室 福祉政策系伊藤隆博講師の研究室 臨床福祉系中谷敬明教授の研究室 福祉心理系菅野道生准教授の研究室 コミュニティ福祉系柏葉英美准教授の研究室 生涯発達支援系Faculty of Social Welfare28

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