岩手県立大学 入学案内2020
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今、社会が大きな変革を迎えようとしています。20世紀にコンピュータが発明され、「計算」といった人間の作業の一部が自動化されるようになり、インターネットの開発によって、世界中のコンピュータがつながり、国境を越えて「情報」をやりとりできる情報化社会となりました。さらに21世紀になって、IoT、ビッグデータ、ロボット、ドローン、人工知能(AI)などの先端科学技術が社会のいたるところで活用されています。これら先端科学技術の活用によって、社会全般(農林水産業、工業、観光、教育、運輸、商業、金融、医療福祉、防災など)の諸課題の解決を図るには、ハードウェアやネットワークを有機的に結合して各種サービスを提供する「ソフトウェア」が必要不可欠です。実際に、車の自動運転、電子商取引、自動翻訳、コンピュータを使った学習や試験、頭脳ゲームでの人間との対戦などが実用化されているのは、ソフトウェアを中心とした情報通信に関する最新の科学技術の成果によるものです。今後、ますます環境問題や少子高齢化問題などの課題解決が求められる現代社会にこそ、高度情報通信科学技術のさらなる創出が望まれます。そこで、本学部・研究科では、高度情報通信科学技術の利活用による地域貢献のための研究力強化と教育力強化を目指すために、教育研究組織やカリキュラムの見直しを行い、4つのコース『データ・数理科学』、『コンピュータ工学』、『人工知能』、『社会システムデザイン』を設置するとともに、学部(4年間)・研究科博士前期課程(2年間)の連携の強化を図ることにいたしました。本学部で、コンピュータ・サイエンスの基礎や各コースの専門科目を学修するためには、小学校から高校までに『算数、数学、理科、技術家庭、情報』などに代表される教科を通じて習得した基礎学力が重要です。その中でも『数学』は、プログラミング、データサイエンス、セキュリティ、ロボット・ドローン制御、人工知能、仮想現実などの理論・技術を理解し、課題解決する上で必要不可欠な教科の一つです。そのため、本学部では入試科目や入学前教育、専門基礎科目として「数学」を重要視しています。学部・研究科教員一同、数理科学、ソフトウェア、コンピュータ、人工知能、社会システム等に関心のある皆さんとともに、利用者の立場から問題を解決するための次世代情報通信科学技術を創造することを楽しみにしています。ソフトウェア情報学部・学部長ソフトウェア情報学研究科・研究科長猪股 俊光「人と情報技術が調和した豊かな社会」の発展・高度化に寄与する人材の育成[ソフトウェア情報学科]定員160名[博士前期課程]定員40名[博士後期課程]定員10名ソフトウェア情報学部ソフトウェア情報学研究科MessageFaculty of Software and Information Science/Graduate School of Software and Information Science40

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