岩手県立大学 入学案内2020
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Education and Research国際交流本学部・研究科は国際交流にも力を入れており、大学全体で協定を結んでいる大連交通大学(中国)からは毎年留学生を迎えています。それ以外でも、台湾、タイ、インド、オーストリア、ハンガリーなど9つの大学と本学部・研究科が国際交流協定を結び、共同研究や学生交流などを行っています。また、一部大学との間では、ダブルディグリープログラムを締結しており、本学と該当大学の2つの学位を短期間で習得することが可能。さらに、海外から研究者を迎えて講演会も実施しており、本学部・研究科の学生は自由に参加して、議論に参加することができます。アメリカ(USA)台湾中国韓国タイインドスペインスイスドイツハンガリーオーストリア協定を結んでいるスイスの大学での研究の様子大学間協定、学部間協定(ソフトウェア情報学部、同研究科)を締結した大学のある国・地域農作物栽培における経験則の蓄積・活用システムの開発位相的データ解析を利用した、新たなダークネット観測システムの研究・開発データ・数理科学コースの高木正則准教授は、ICTやIoT技術を農業人材の育成・教育に応用した研究に取り組んでいます。具体的には、岩手県立盛岡農業高校をフィールドに、事前学習・実習・事後学習・経験則の抽出・登録という4つの項目を基盤にした、「農作物栽培における経験則の蓄積・活用システム」を開発しています。このシステムを使って、農作業現場で農作業内容の記録や判断困難箇所の撮影、作業後の振り返りなどを行い、そのデータをシステムに記録することで、効果的な農業教育や人材育成が期待できます。さらに、高品質で安定した作物の収穫にもつながる可能性があります。「ダークネット観測システム」とは、インターネット上の観測点に到着した攻撃パケットを捕捉し、インターネットユーザーに注意喚起・セキュリティ対策情報を迅速に提供するためのシステムです。既存の同システムでは、ビッグデータを対象とした手法や人工知能ベースの手法を採用していないことによるリスクが想定されると考えたコンピュータ工学コースの成田匡輝講師は、データの形に着目する解析手法「位相的データ解析」に着目。これを利用することで、同一とみなされる攻撃パケットデータを幾何学的な形で捉え、捕捉することが可能になることから、この解析手法を使った研究・開発に取り組んでいます。スマートフォンによる作間素材収集の様子授業でデータをシステムに記録する高校生提案する手法による攻撃パケット可視化の一例「産学連携 研究室ツアー@大学祭」での説明の様子45Faculty of Software and Information Science/Graduate School of Software and Information Scienceソフトウェア情報学部・ソフトウェア情報学研究科

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