岩手県立大学 入学案内2020
46/100

Laboratory研究室クローズアップ!ソフトウェア情報学部・ソフトウェア情報学研究科では、実践力養成のために少人数ゼミによる教育研究を重視しています。研究室ではどんな研究活動が行われているのか、のぞいてみましょう。人間の言語を、コンピュータを使って変換・解析などの処理をほどこす技術「自然言語処理」が研究テーマです。私たちの身の回りにある「自然言語処理」には、キーボードによる日本語入力や翻訳アプリ、スマートスピーカーなどがあります。それらの中でも松原准教授は、より簡単に利用できる「日本語入力手法」を研究しており、視線の動きを利用した「メガネ型デバイスを用いた日本語入力システム」はその一例です。「文字の種類が多い、一単語で区切るのが難しい、といった日本語ならではの特性を、研究を通して再認識できます」と松原准教授。また、「SNSを使った推薦システム」にも取り組んでいることから、「音楽の推薦システム」「位置情報を使ったツイッターでの感情抽出」などを卒業研究論文のテーマに選んでいる学生もいます。さらに、研究を通じて、システムを使った実験のプロセスやプログラミングの習得も可能です。温度、光、音、熱、磁気、超音波など、物体の状態や性質などを検知・検出する「センサー」。現代人に欠かせないスマートフォンや、普及が進むVR・AR、ドローンなどにも使われています。今井准教授は、このセンサーを使ったネットワークシステムを研究しています。例えば、家の中で人がどんな行動をしているのかを知りたい時、カメラを取り付ける代わりに「人感センサー」などを置くことで推察する、というシステムもその一つ。また現在は、車のハンドルの角度と加速度の変化から、雪道のスリップを検知するシステムの研究に取り組んでいます。現代社会では交通、産業、医療、住宅などほとんどの分野でセンサーが使われていることから、「幅広い研究対象から、好きなテーマを選んで研究できる」と今井准教授。学生の、研究に対する自由な発想や積極的な取組に期待しています。松原雅文准教授の研究室人工知能コース加速度を取得・送信するセンサーノードと受信機メガネ型デバイスを用いた日本語入力システム今井信太郎准教授の研究室コンピュータ工学コースFaculty of Software and Information Science/Graduate School of Software and Information Science46

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る