岩手県立大学 入学案内2020
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学びの特徴幅広い分野を学び、他者と協力するスキルを磨く1総合政策学部は、社会が抱える諸問題を様々な価値観から多面的に捉えることを重視しています。そのために、社会・人文科学と自然科学の幅広い分野を学べるカリキュラムを組んでいます。このような幅広い分野を学ぶことで、すでに自分の学びたいことを決めている人も広い視野でそれを捉え直すことができますし、具体的な学びで迷いを持っている人でも、この期間内で自分の考えを深めていくことができます。また、社会問題の解決には様々な分野の人との協力が必要であることから、キャリア教育科目によって他者と協力するための就業力スキル(社会人基礎力)を身につけます。3今日の社会情勢は、「グローバル」という言葉で表すことができるでしょう。同時に私たちの日常生活は、地域社会においてローカルな形で展開しています。つまりローカルなところに根ざし、グローバル社会を視野に入れた思考と行動が求められているのです。本学部ではこのように「グローバル」で「ローカル」、すなわち「グローカル」な視点で政策を考え、経済活動を捉え、社会・環境の諸問題に対応する教育を重視しています。さらに「現場に学び、現場から学ぶ」を柱に、ヒアリング・環境調査・地域社会調査といった技法で社会の現象や問題点と向き合い、理論や知見、方法論を駆使して問題の分析・解明を試みます。そして解決に向けた専門知識や力量を身につけ、多角的な視点から現実社会を捉えることを目指します。「グローカルな視点」と「現場から学ぶ実践」が柱4年間の流れ政策系の基礎的な科目や少人数の演習などで、これから総合政策学部で必要となる基礎的知識・表現力・科学的思考力を養います。1年次各コースの基幹科目などを中心に、専攻したい分野だけでなく、特定の学問領域に限定されない幅広い知識を培います。履修コース・ゼミを選択するためのカリキュラムもスタート。2年次ゼミ担当教員の指導のもと、各自の問題意識に基づいた研究テーマを考え、関連する専門科目や実習科目によって学びを深めます。3年次これまでに学んだ専門的知識とテーマに関連した幅広い知識を土台にして、個別の研究テーマに関する卒業論文をまとめます。4年次22年次から、履修コース・ゼミを選択するためのカリキュラムがスタートし、3年次より正式に、以下の3つのコース(法律・行政、経済・経営、地域社会・環境)のいずれかに配属されます。各コースでは下表のようなカリキュラムをそれぞれ用意しています。それぞれのコースに講義科目、実習科目、演習科目(ゼミ)、卒業論文・研究を置き、自分が興味を持つ分野をより深く掘り下げることができるようになっています。専門を絞り込み、深く掘り下げるカリキュラムコースカリキュラム法律・行政複雑化する法制度や行政課題に対応するために、法律・行政に関する専門知識とその解釈運用による問題解決のための技法を身につけ、現代社会における法律および行政に関する課題を科学的な分析法により学修するカリキュラム経済・経営多様化する経済の動きや企業経営に対応するために、経済・経営に関する専門知識と実際の経済・経営課題の解決のための技法を身につけ、現代社会における経済および経営に関する課題を科学的な分析法により学修するカリキュラム地域社会・環境持続可能な地域づくりに対応するために、地域コミュニティや自然環境の保全・活用、およびそれぞれの特性と相互関係に関する専門知識と実際の課題を解決するための技法を身につけ、地域社会および自然環境に関する課題を科学的な分析法により学修するカリキュラム59Faculty of Policy Studies総合政策学部・総合政策研究科

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