岩手県立大学 入学案内2021
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社会福祉学部社会福祉学部多様化した福祉課題の解決に主体的に取り組む人材を育成 「社会福祉学科」と「人間福祉学科」の2つの学科を擁する本学部では、「人間の尊重と福祉社会への貢献」を基本理念に教育・研究を行います。1年次には学科共通の専門基礎科目を中心に学修し、学生各自が主体的に学べるよう段階的に履修していきます。3年次からは教育系に所属し、系ごとの専門演習や実習などを通してより専門的な学びを深め、4年次にはその総まとめとして卒業課題研究に取り組みます。また、専門資格の取得に関わる学修も、各自の主体的な選択により、並行して学ぶことができます。学部長からのメッセージ社会の調和、人間性の擁護 「人は自己利益で動くもの」との見方が科学的とは限りません。進化心理学や行動経済学、比較制度分析など諸学問の進歩は、共感や協力は人間の社会的本能に起因し、決して「無理をしている」わけではないことを示しました。 しかし、現実の生活場面で実現できるかどうかは別です。自分の安全が確保され、周囲から存在を認められていれば、優しく協調的になることはそう難しくないのですが…。 社会の調和とは同じ方向に動くことではなく多様な生き方がハーモニーを形成することであり、そのための思想、科学、行動力の獲得は、人間性に深い関心を持つ者が生きる基盤となります。学問的基盤、専門的実践力、生活場面での応用の三層で構成された強力なシステムとスタッフ。高い学問的水準と実践性の両立の点で、本学部は全国屈指の環境を提供します。岩手県立大学社会福祉学部学部長 高橋 聡 高齢者の介護や少子化などといった社会的課題は、私たちの日常生活に密接に関わっています。それらの現状や福祉の概念、関連する法律などを知ることは、福祉に関する職場で役立つことはもちろん、今後の人生においても非常に重要な知識であるといえます。また海外の福祉制度と日本を比較することで、新たな発見があるのも学んでいて楽しいポイントです。さまざまな福祉施設で実習する機会もあり、テキストだけでは見えなかったことに気づくなど実践的な能力の習得にもつながっています。福祉を通して世界を見るという学びは、私たちの視野だけでなく将来の可能性も広げてくれるものだと感じています。福祉を通して得られる人生に役立つ豊かな知識東山 佳永さん 社会福祉学部4年生岩手県立不来方高等学校卒ひがしやまかな032

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