岩手県立大学 入学案内2021
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社会福祉の構造的な変化や課題の多様化・高度化などに対応できる深い識見と専門的な知識・技術を持った、社会福祉の現場をリードする人材の育成を目指しています。社会福祉学研究科(大学院)高屋敷 大助さん 平成31年3月 社会福祉学研究科博士前期課程 総合福祉コース修了(特非)宮古圏域障がい者福祉推進ネット 大学卒業後は福祉の現場で20年近く経験を積み、現在は障がい者福祉施設で相談支援専門員として働いています。積極的に資格を取得するなど自分なりにキャリアステージを上げてきましたが、後輩たちを指導する立場になった時、自分の経験則でしか伝えられないことに気が付きました。もっと理論的に伝えることができれば、より良い指導につながるのではないか。そう考えて大学院への進学を決めました。大学院では主に自閉スペクトラム症者の養育に関することについて研究しましたが、現場を知った上での学びは自分事として捉えやすく、とても興味深く取り組むことができました。後輩たちへの指導にも変化が生まれ、また一つ成長することができたと感じています。現場を経験した今だからこそ本当の学びを得ることができるたかやしきだいすけ博士前期課程 (定員15名)■取得できる学位…修士(社会福祉学) ■取得できる資格…スクール(学校)ソーシャルワーカー資格(課程修了者認定)、公認心理師(受験資格)、臨床心理士(受験資格)、高等学校教諭専修免許状(福祉)※臨床心理士の受験資格を得るためには、1年間の実務経験が必要です。養成する人材像❶国、地方等各レベルの行政機関において福祉ニーズの把握、福祉計画の立案、福祉政策の実施・評価を担う、高度で専門的な知識とリサーチおよびマネジメント技法を修得した人材❷企業、地域社会、国際社会などの各方面における新たな福祉課題や対応について研究開発し、変動する地域や企業の福祉需要に貢献するための専門的知識を修得した人材❸高齢者、障がい者、児童および生活上の支援を要する福祉臨床の実践の中で、複雑化するニーズ構造に対応できる高度な知識と福祉臨床技法を修得したソーシャルワークの専門的人材❹学校、家庭、地域社会、職場で発生する多様な心理的問題に対応するために、クライエントの社会的状況と心理的過程に沿った臨床心理学的援助を提供できる専門的理論と援助技術を修得した人材❺福祉実践の場や関連領域での福祉業務に携わっている社会人が、それぞれの専門領域の知識、技術を高度化するために生ずる学際的な研究ニーズを持ち、かつ、その分野において補完するべき知識を求めて社会福祉研究を進めようとする人材❻社会福祉の理論、課題、方法等に問題意識を持ち、福祉専門職の視点と方法を学術的に精緻化するために博士課程等へ進学を目指す研究志向の人材 博士前期課程では、福祉政策と臨床の総合的な視点を持ち、教育研究と現場実践との橋渡し役を担える人材の育成を目指しています。「総合福祉コース」と「臨床心理コース」の2つのコースを設け、研究方法の多様性と学際性を実現していきます。 福祉サービスと福祉臨床に関する高度な理論と技術を前提に、高齢者・障がい者・児童などの臨床場面、政策・行政・組織・活動などの次元および地域的・国際的視野を統合し、ジェネリックな実践力とその基盤となる学知の開発・修得を目指します。 福祉サービスの中で多様性と困難性を増している臨床心理学的分野の動向と課題を、福祉のジェネリックな視点を基盤において、臨床心理を中心に、高度で専門性の高い理論と技法の開発、修得を目指します。総合福祉コース臨床心理コース研究指導の流れ受験時コースの選択・研究計画の提出入学時各半期時点研究指導(個別)/単位履修(選択)研究計画に基づく指導教員の決定・履修指導研究指導/進路指導修士論文作成プロセス研究計画に応じた履修状況の再検討題目設定…2年当初①予備審査申請⇨予備審査…2年生後期初頭②構想発表・中間発表③本審査(最終試験)…1月修了生メッセージ046

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