岩手県立大学 入学案内2021
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 法律・行政コースに設定される法律・行政実習では、法律/政策行政の2クラスが開講されます。いずれも、受講生が講義科目から得た各種知識を実際の社会の中で生かせるようになる授業を目指しています。 法律クラスでは、まず文献・インターネットから法情報を調査できるよう演習を行った上で、外部講師から社会の現状について話を聞き、学生たちは自ら法的問題を発見します。そして、その問題に対し法的観点から解決策を探り、その結果をパネルにまとめて発表します。近年は労働問題と消費者問題にクローズアップしました。 「社会に出ると知識があれば身を守れる場面は多いと思います。そのためにまずは知ることの大切さを感じてほしい」と窪教授。そして、この授業を通じて、さまざまな知識を法律と結びつけて実践的に使うことができる能力を養ってほしいと話します。身のまわりの社会問題を法的視点から考える法律・行政実習(法律クラス) 古くから馬産地として知られてきた岩手県。滝沢市のチャグチャグ馬コや県内各地の流鏑馬などにも見られるように、岩手の暮らしは昔から馬と共にありました。戦後、農業の機械化にともない農耕馬は急速に減少しました。環境政策論などが専門の渋谷晃太郎教授は、農耕馬の継続的な放牧を行うことで安比高原の半自然草原の再生に取り組んでいます。 これは「自然再生、環境保全」という農耕馬の現代的な役割(仕事)の一つですが、このほか農耕馬と人がともに暮らせる社会づくりを目指して、滝沢キャンパスでは芝生の管理を農耕馬で行う試みや、馬耕の復活、盛岡市の都市公園で農耕馬と市民がふれあうイベントの開催、安比高原でのホーストレッキングなど農耕馬の新たな役割の創出に取り組んでいます。安比高原の草原の再生―生物多様性―について考える農耕馬と環境保全~岩手の馬事文化への貢献渋谷晃太郎教授窪 幸治教授滝沢キャンパス 馬による除草安比高原 草原再生盛岡市高松公園でのイベント総合政策学部・総合政策研究科071

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